新約聖書を原語のギリシャ語から、岩手県気仙地方の方言に翻訳した『ケセン語訳新約聖書四福音書』で知られる、医師で言語学者の作家・山浦玄嗣(はるつぐ)さんによる小説『ナツェラットの男』が、東急文化村主催の文学賞「第24回 Bunkamura ドゥマゴ文学賞」を受賞した。 『ナツェラットの男』は、一連のケセン語翻訳作業の中で、聖書の行間には文字になっていない豊かな世界が広がっていることに気づいた山浦さんが、翻訳だけでは伝えられない、イエスと仲間たちの生きた息吹、血の躍るような物語を日本中に伝えたいと熱く思ったことから、生まれた小説だ。福音書のさまざまなエピソードが取り上げられ、ケセン語訳の味わいをそのままに、粗忽(そこつ)者の岩男ケファ、威厳あるミグダルのミリアム(マグダラのマリア)、都会人ユダが、見事に描き分けられた、ダイナミックな活劇となっている。 「Bunkamura ドゥマゴ文学賞」は、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く