「なんでできひんねん」か、 「なんででけへんねん」でしょうか。 地方によるのかもしれませんが、「できへん」は聞いたことがありません。 2文字目の母音と3文字目の母音は、呼応する印象があります。
地域の違いでも表記の仕方でもありません。音声現象です。 この現象を、言語学では、母音調和といいます。単語の語幹の母音と語尾の母音が呼応する現象です。 奈良時代に日本語に母音調和があったのは知られていますが、現代大阪方言に母音調和がある事実は、国語学者でも知らない人が多いのです。 大阪方言では、 「できる」の否定形は、「できひん」「でけへん」のとちらも正しいです。(京都では、正しい形は「できへん」「できやへん」となって母音調和しません。最近は大阪の形も進出してはいますが) しかし、このように両形可能なのは「できる」だけで、その他の上一段動詞は、「ひん」になるのが普通です。たとえば、 「おちる」「おちひん」。(「おてへん、おちぇへん」は×) 「きる(着る)」「きいひん」。(「けえへん」は「来ない」の意味)。 「おりる」「おりひん」。(「おれへん」は「いない」「折れない」の意味)。 「あびる」「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く