LR法またはLR構文解析器とは、文脈自由文法の構文解析手法/構文解析器である。LR法では、入力を左(Left)から右に読んでいき、右端導出(Rightmost derivation)を行う。このためLRと名づけられている。「LR(k)」といった場合、k は、消費をともなうことなく「先読み」が進められる入力記号の最大数を意味する。通常、k は 1 であり、その場合省略されることが多い。LR(k)の構文解析器が対応する文脈自由文法も LR(k) と呼ばれる。 LR法はいわゆるボトムアップ構文解析を行う。つまり、葉から始めて最上位の構文要素にたどり着く。 ほとんどのプログラミング言語の文法は LR(1) で表されるため、LR法はコンパイラがソースコードの構文を解析する際によく使われる。 一般にLR構文解析器と言った場合、文脈自由文法に基づいた特定の言語を理解する特定の構文解析器を意味していること