出典:日経クロステック、2022年3月22日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) DX、デジタルトランスフォーメーション。 この言葉を見聞きしない日はない。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が刊行した『DX白書2021』によると、約56%の日本の企業がDXに取り組んでいることが明らかになった。米国(約79%)に比べ大きな差があるとはいえ、DXが一種のブームであるのは間違いない。 経営者の危機意識や変革マインドでもって、株主や投資家からの圧力でもって、あるいは現場自らのチャレンジマインドから――理由はどうあれDXに取り組む企業は増えている。 DXをIT部門に丸投げ、「しかし何も起こらなかった」!? DXは現場丸投げではうまくいかない。いくはずがない。なぜなら、DXとはビジネスモデル変革であり経営変革であるからだ。経営が覚悟を決め、ある意味で強権をもってして