中世に託して現代を描く 6月末から、スタジオジブリの旧作の「劇場での再上映」が始まりました。公式なアナウンスには入っていませんが、おそらくはコロナ禍で最大の損害を被った業種である映画館に足を運ぶ体験を、もういちど広く知ってほしいという趣旨もあるのではと思います。 どの作品も懐かしいですが、とりわけこのタイミングで『もののけ姫』が久しぶりにスクリーンに映ることは、私にとってひとしおの感慨をそそります。 解説は不要かもしれませんが、『もののけ姫』は1997年公開。宮崎駿監督の「引退作」だとPRされたこともあって、爆発的なヒットとなり、日本映画の興収記録を更新。しかし引退宣言は後に撤回され、以降も新作ごとに「今度こそ最後」と報じられては覆る、いわば宮崎監督が「いつまでも引退できない時代」が今日まで続いています。 もっとも、私がこの作品をとりわけ懐かしく思うのは、また別の個人的な事情によるものです
まずは、今回提訴した元従業員5名の方、そして、そのほかの元従業員、現在勤務している従業員の皆さんに対して、私のこれまでの言動に過ちがあったことを認め、傷つけたことを深く謝罪致します。また、これまでアップリンクを支えて下さったお客様、関係者の皆様にもお詫び申し上げます。コロナ禍で映画館の営業ができなかった時も、配信やチケットを購入してくださったり、寄付してくださったり、温かいお言葉をかけていただきました。そうしたお気持ちを裏切るような行動を深く反省し、今後決して繰り返さないよう、努めて参ります。 33年前の1987年にアップリンク渋谷を自分1人で設立し、ここ2年で吉祥寺、京都と映画館をオープンし、現在は100人を超える従業員が在籍する会社になりました。しかし、会社の規模が大きくなっても自分のみをトップにする体制での経営、運営を続けており、「会社とはこうあるべきだ」「次のプロジェクトはこうだ」
アメリカ映画の不朽の名作とされる『風と共に去りぬ』。今回のBlack Lives Matter運動を受けて、米配信サイトのHBOマックスでは一時的に配信が中止となった。 Getty Images/Hulton Archive そんなことを考えていたら、配信サービスHBOマックスで『風と共に去りぬ』の配信を停止したというニュースが流れた。1939年公開のこの作品が奴隷制度を肯定的に扱い、白人目線で美化しているように見える部分があるという理由からだった。今後、歴史的背景の説明や批判を注記することで、また見られるようにはなるという。偏見に満ちた描写や差別的表現も削除せず残す方針らしい。 古い映画を見ることの1つの意義は、制作時の社会や人々の考え方について学ぶことにある。偏見の記録も貴重だ。 アメリカの人種問題を理解するには、過去400年の歴史を学ぶことだけではなく、今日のアメリカ社会で生活し、さ
渋谷、吉祥寺、京都に映画館を持ち、配給も行う映画会社のアップリンクで働いていた元従業員4人が16日、代表を務める浅井隆氏をパワーハラスメントによる損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。その後、元従業員4人は都内で実名での会見を行った。 【写真】その他の写真を見る 原告の就労期間は約10ヶ月から約4年。請求額は1人あたり165万円(弁護士費用15万円を含む)。また、ほかに1人を加えた5人はアップリンクの関連会社も訴えている。代理人の馬奈木巌太郎弁護士は「一過性のものではなく、かなりの長期にわたって多様なタイプのハラスメントが繰り返された」と指摘した。証拠の音声などもあり、一部はセクシュアル・ハラスメントも含まれるという。 2016年8月から19年5月まで、劇場スタッフとしてアップリンクで働いていた清水正誉さん(34)は「浅井隆氏による叱責は日常的だった。私自身の業務ミスはもちろん、ほかのアルバ
映画会社アップリンクの元従業員である私たちは、代表である浅井隆氏によるパワーハラスメントを裁判で訴える運びとなりました。 裁判を始めるに伴い、声明文を発表致します。 https://t.co/7orVS4WXdv
漫画『約束のネバーランド』の英語版実写ドラマがAmazon Prime Videoで配信される。 『週刊少年ジャンプ』で連載中の白井カイウ、出水ぽすかによる漫画『約束のネバーランド』は、孤児院「グレイス=フィールドハウス」を舞台に、「楽園だと信じていた孤児院」が「鬼に献上する食用児を育てる農園」であることに気づいたエマ、レイ、ノーマンを中心とした脱獄劇を描いた作品。昨年テレビアニメ化され、12月には実写映画化の公開を予定している。 英語版実写テレビドラマの監督は『スパイダーマン: スパイダーバース』の共同監督を務めたロドニー・ロスマン。プロデューサーは日本のアニメファンであるというマシ・オカが担当している。制作スタジオは『ボヘミアン・ラプソディ』『スター・ウォーズ』シリーズなどを生み出したFOX21。
『鋼の錬金術師』監督が語る、中国アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』ロングランヒットの訳:中国アニメ『羅小黒戦記』ヒットの舞台裏【中編】(1/5 ページ) 『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』というタイトルのアニメ映画が、東京都内のミニシアターで、2019年9月から劇場を替えつつロングランを続けている――。記事の前編である異例のロングランヒット、中国アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』の舞台裏に迫るでは日本配給を手掛けたチームジョイの白金氏に同映画がロングランヒットを続けている要因を聞いた。 今回の中編ではアニメーション監督で本作の制作スタッフとも交流のある、アニメーター・アニメ演出家の入江泰浩氏に『羅小黒戦記』の魅力と、日本で人気が広がる過程について聞く。 一部アニメ雑誌の記事でも発表されているように、『羅小黒戦記』は現在のミニシアターによる劇場公開だけでなく、今後は日本の大
映画「パラサイト」VFXブレイクダウン。豪邸の大部分はPixarのRenderMan等、実はCGがすごい使われている撮影。 カルチャー・海外トレンド, 映像制作 まずは動画を観てください。映画「パラサイト」のシネマトグラフィーに関心していたので色々調べてたんです。初見じゃ中々気づきにくいですが、至るところに色々なシンボリズム(象徴)が散りばめられていて、現代的な早いカット回しでなくても、惹きつけられて、飽きない作品でした。(この辺はまた別の機会に) 監督自身が撮影のことにも精通している、キュービリック等を彷彿とさせる正確で狂いのないタイプのシネマトグラフィーだなと感じました。遊びがなくて、機械的なんですけど、それがポン・ジュノの味ですかね。 この作品は素晴らしさはポン・ジュノ監督の緻密なカット割りのたまものです。 そんな映画「パラサイト」のシネマトグラフィーの中でも驚いたのが VFXが至る
ハーヴェイ・ワインスタイン - Spencer Platt / Getty Images 女性2人に対する性的暴行などで禁錮23年の刑に処された米映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(68)が新型コロナウイルスに感染した。アメリカの各メディアが報じている。 【画像】歩行器を使って最高裁を出るワインスタイン 地元紙ナイアガラ・ガゼットによると、ワインスタインは現在、西ニューヨークのウェンデ刑務所で隔離されているとのこと。現地時間11日に判決を受けたワインスタインは、ニューヨークのライカーズ島にある刑務所に収容されたが「胸部に痛み」を訴え、マンハッタンにあるベルヴュー病院へ。その後ライカーズ刑務所に戻され、18日にウェンデ刑務所に移されていた。 ADVERTISEMENT 法執行機関の当局者は、ワインスタインがウェンデ刑務所に入る前にすでに感染していたものとみているという。ニ
One Zoom to Rule Them All | Reunited Apart LORD OF THE RINGS Edition » 動画の詳細 映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で9人の旅の仲間を演じたイライジャ・ウッド(フロド役)、ショーン・アスティン(サム役)、ビリー・ボイド(ピピン役)、ドミニク・モナハン(メリー役)、ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン役)、オーランド・ブルーム(レゴラス役)、ジョン・リス=デイヴィス(ギムリ役)、ショーン・ビーン(ボロミア役)、イアン・マッケラン(ガンダルフ役)が再結集を果たした。 【動画】『ロード・オブ・ザ・リング』チームの大同窓会 これは、『アナと雪の女王』のオラフ役や実写版『美女と野獣』のル・フウ役で知られるジョシュ・ギャッドが新型コロナウイルスで困窮する人々を救う基金を集めるべく、YouTubeで始めた「Reunite Apart
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています Amazonプライムビデオをご利用の皆さん、ご存知でしょうか? 広いプライムの海に眠る謎の映画たちを……。 前回の記事で紹介したように、Amazonプライムビデオには絶妙に安っぽいサムネイルの「謎映画」があふれています。ほとんどの人に観られないどころか、存在にすら気付いてもらえない「謎映画」たち。そんなのかわいそうですよ。『パラサイト 半地下の家族』や『ジョーカー』が教室でデカイ顔をしている中、この映画たちは寝たふりしながら休み時間を過ごしているのです。 というわけで今回も、数うちゃ当たると言わんばかりに次から次へと追加される謎の映画たちをレビューしていきたいと思います。何から観ようかな~~~!! 「サバイバル・フォレスト」 わーうれしい! 一発目から引き当ててしまいました。大駄作じゃないすか。B級映画をディグって得られる喜びは、人
Netflixは、新型コロナウイルスの影響により、生活への影響を受けた映画・テレビドラマの制作従事者を支援することを目的とした「Netflix 映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」を設立したと発表した。約1億円を拠出する。 ※2020年5月28日追記 申請受付がスタートした。以下詳細。 この基金では、日本国内におけるフリーランスの映画・テレビドラマ制作関係者に対し、演出や撮影、照明、録音、美術、編集、スクリプターといった職種を対象に、一口10万円を支給する。申込みから2週間程度で支給される。各職種は助手も対象になるという。 Netflixは「日本の文化の根幹であるコンテンツ産業を支える日本中の優秀な制作従事者の安全と健康を望むとともに、生活への影響が大きい方々に少しでも安心していただける支援となることを願っております」とし、プレスリリースで以下のように発表した。 新型コロナウイルス感染症
「ワンパンマン」サイタマのコスプレイヤー - ニューヨークコミコンにて - Craig Barritt / Getty Images for New York Comic Con 日本の人気漫画「ワンパンマン」の実写映画化を米ソニー・ピクチャーズが進めているとVarietyなどが報じた。『ヴェノム』の脚本家コンビ、スコット・ローゼンバーグ&ジェフ・ピンクナーが脚本を執筆し、マーベル・スタジオの創設者であり、映画『スパイダーマン』シリーズなども手掛けてきたアヴィ・アラッドの制作会社アラッド・プロダクションが制作する。 【画像】かっこよすぎ!「ワンパンマン」村田雄介が描いたスパイダーマン 「ワンパンマン」は、あらゆる敵をパンチ一発で倒すヒーロー・サイタマを主人公にしたギャグアクション漫画。漫画家のOneが2009年からウェブサイトで連載を始めるとインターネットの口コミで広まり、2012年から作
4省庁に署名と要望書を提出 『#SaveTheCinema 「ミニシアターを救え!」』プロジェクトによる記者会見が、4月15日に開催された。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの映画館が営業自粛を余儀なくされる中、経営の危機に直面する小規模映画館を救おうと立ち上がった『#SaveTheCinema 「ミニシアターを救え!」』プロジェクト。政府からの緊急支援などを求める要望書を作成し、4月6日から賛同者の署名を募っていた。 集まった署名は、4月14日までの9日間で66828筆。本日4月15日、同プロジェクトは、内閣府、経産省、厚労省、文化庁をめぐり、署名とともに国に緊急支援を求める要望書を提出した。記者会見にはプロジェクトの呼びかけ人らが出席。会見はZoomを使用して行なわれた。 ミニシアターを救うことの緊急性、ミニシアターの芸術的価値を訴える 会見の冒頭では、呼びかけ人の1人である映
実写映画『キャッツ』についての記事は二度と読むものかとあなたは思っているのかもしれないが、3月に暴露され、ソーシャルメディアで「“肛門カット版”を公開しろ!(Release the Butthole Cut!)」という鬨の声を引き起こした本作の肛門のVFX編集に関して、興味深い新事実が最近明かされたのだ。 2019年の最悪の映画と言われ、派手な興行的大失敗を記録した『キャッツ』は、3月にデジタル版がリリースされた。“クソ映画”のファンから変わった好事家まで、この機会にトム・フーパー監督の失敗作を鑑賞し、Twitterで自分の感想を述べている。マリファナをキメて本作の視聴体験をTwitterで実況したセス・ローゲンもその1人だった。 ソーシャルメディアを怒りで満たしたSNS投稿は、ローゲンのツイートだけではない。自身も映画制作を手掛けるベン・メクラーが『キャッツ』を理解するために是が非でもそ
入江は「いまは映画館に足を運ぶことをためらったとしても、『未来の映画鑑賞チケットを買っておこう』くらいのつもりで、ご近所のミニシアターを支援していただけたら幸いです。愛すべきミニシアターを守るため、多くの方がご協力してくださることを心より願っています」と応援を呼びかけている。 なお現在、休館中の劇場もあるためご注意を。詳細は各劇場の公式サイトで確認してほしい。 ※記事初出時より、秋田 御成座、下北沢トリウッド、ポレポレ東中野、深谷シネマ、シネマ ジャック&ベティ、横浜シネマリン、シネマイーラの情報を追加・訂正しました 入江悠 コメント新型コロナ拡大で苦しむミニシアターを応援するために 新型コロナ拡大で、全国各地のミニシアターの経営が厳しくなっています。 本来であれば、休業補償や助成が十分に行われれば心配ないのですが、残念ながら今のところそうはなっていません。このまま自粛ムードや要請に応じて
海外メディアのすさまじいレビューにより、日本公開前から注目を集めていたアリ・アスター監督、フローレンス・ピュー主演の映画『ミッドサマー』。不幸な事故によって家族を亡くした主人公、ダニーは彼氏のクリスチャンとクリスチャンの友人たちと共にスウェーデンの辺境のカルト村「ホルガ村」で行われる夏至祭の中で恐ろしい体験をするというフェスティバルスリラーです。 元カルト信者としての感想に大きな反響が 2月に日本で公開された後、同作を見にさっそく劇場へ足を運びました。同作が気になったのは、話題の映画であるからだけではなく、私自身、元カルト信者だからです。見終わった後、元カルト信者としての感想をツイートしたところ、大きな反響がありました。 元カルト信者として見たミッドサマーですが○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く