【原点回帰ウォーカーズ 2】 森田季節/深崎暮人 MF文庫J Amazon えっと、ああーーー。そういうことだったのか。二巻にしてようやく【原点回帰ウォーカーズ】なるタイトルの意味を理解した。 変に凝った意味じゃなくて、直球そのまま。登場人物が自らの原点に立ち返ることで、行き詰った壁を乗り越え、迷走から抜け出す話だったわけだ。 一巻は、世界観から語り口に至るまで一種の不条理小説的な様相を呈していたために、よくわからなかったのだけれど、この二巻は短編集でそれぞれ主人公が違い、さらに語り口もマイルドになっていたため、ようやくこの作品の根幹構造というものを理解できたという次第。 それにしても、二巻にして随分と物語が読みやすくなったなあ。というか、全編にわたって大いにラブ寄せがなされて、全部ラブコメになっているのはどういうことですか?(笑 まさか、これも一つの原点回帰というんじゃないでしょうかね。