古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告> 明治期に録音された雅楽より,現在演奏されている雅楽はテンポが緩やかなものであるという。当時の録音メディアの収録時間の限界が一因であるとしても,どうやら明治期には,今よりも速いテンポで雅楽が演奏されていたらしい。 そんな仮説を神戸大学の寺内直子教授は示し,古音源という「音」の文化資源に着目し研究することの興味深さを語った。2015年3月20日に神戸大学国際文化学研究科で開催された「私たちは何を録音してきたのか~古音源の保存と活用~」のイントロダクションにおいてである。 寺内氏は,古音源について,録音技術の歴史,録音物の使用目的,コレクションの来歴,保存,公開の手段といった切り口を挙げたが,近年急速にデジタル化が進む中で,特に公開の手段に変化が見られるという。その一例として,日本およびフランスから報告が行われた。 国立国会図書館(NDL)から
ニューヨークのハドソン川に、2014年9月6日から10月3日までの期間限定で、船上図書館“Floating Library”が登場します。アーティストであるBeatrice Glow氏らによるもので、船のメインデッキは読書ラウンジとなり、船内では文学に影響を受けた音楽アーティストらによる作品の公開や無料の討論会、パフォーマンス、ワークショップ等が行われる予定とのことです。 “Floating Library”のウェブサイトによると、歴史的に知的・文化的活動の場であったコーヒーハウスやサロンなどがニューヨークから消え、公共の緑地は廃れつつあり、地下鉄での読書は狭苦しく、自分たちのアパートは鶏小屋の様に狭く、公共図書館はあるが室内空間は行動や思考を制限するとし、このジレンマから、参加型の活動や人々と関わるための場として“Floating Library”を立ち上げたとのことです。 Floati
米国議会図書館(LC)が、第一次世界大戦関係のシートミュージック(楽譜)、約14,000点をデジタル化し、公開しました。2014年7月29日付けのLCのブログ“In the Muse”では、LCの音楽資料受入れの歴史や、同館のシートミュージックのコレクションの概要が簡潔に紹介されています。 今回デジタル化されたシートミュージックは、1917年から1918年の作品及びその直後のものが大半で、刊行されてこなかったものも多く含まれているとのことです。 New Historic Sheet Music Online: Honoring the First World War Centenary(Library of Congress, In The Muse, 2014/7/29付け) http://blogs.loc.gov/music/2014/07/new-historic-sheet-mu
BIBFRAMEで録音・映像資料を記述するためのモデルについて検討したペーパー“BIBFRAME AV Modeling Study: Defining a Flexible Model for Description of Audiovisual Resources”が2014年5月15日付で公開されています。 あわせて、音楽のジャンルによる録音資料の課題や、ディスコグラフィーのデータモデル、クラシックなど複雑な構成の作品についてなど、より詳細な事例を取り扱った添付資料も公開されています。 BIBFRAME Model & Vocabulary http://www.loc.gov/bibframe/docs/index.html BIBFRAME AV Modeling Study: Defining a Flexible Model for Description of Audiov
2014年7月22日、米国議会図書館(LC)は、2014年のガーシュウィン賞受賞者が、ビリー・ジョエル氏に決定したことを発表しました。2007年にLCにより創設されたガーシュウィン賞は、米国を代表する作曲家・ガーシュウィン兄弟(Ira Gershwin,George Gershwin)にちなみ、ポピュラー音楽で世界の文化に大きな影響を与えた作曲家・演奏家に対し贈られる賞です。 Librarian of Congress Names Billy Joel Next Recipient of the Library of Congress Gershwin Prize for Popular Song(LC, 2014/7/22) http://www.loc.gov/today/pr/2014/14-122.html?loclr=rssloc 参考: E1062 – ポール・マッカートニー,
2014年4月28日、英国のロックバンドであるColdplayが、5月発売予定のアルバム”ghost stories”収録曲の手書き歌詞を、世界中のどこかの図書館のゴースト・ストーリーの中に隠したことを発表しました。全部で9枚の歌詞が9か国の図書館に隠されており、そのうち1枚には7月1日にロンドンで行われるColdplayのコンサートへの無料招待券がついているとのことです。現在までに、9枚中4枚がメキシコやシンガポール、フィンランド、スペインで見つかっており、スペインで発見された歌詞には招待券がついていたとのことです。 ColdplayのTwitterアカウントでは隠し場所に関するヒント等が発表されています。 Ghost Stories lyrics hidden in libraries worldwide(Coldplay Ghost Stories, 2014/4/28) http:
“C&RL News”の2013年7月号(vol. 74, no.7)に、“Learning about music on the Web”という記事が掲載されています。執筆者はロングアイランド大学図書館のAlexandra Janvey氏です。 記事では、音楽に関するオンラインでの調査に役立つ情報源がまとめられており、音楽理論、米国の音楽関係の組織、楽譜等をデジタル化公開している図書館やウェブサイト等があります。 Learning about music on the Web: Online resources (CRL News 2013/7) http://crln.acrl.org/content/74/7/370.short
2013年5月8日、スペイン国立図書館は合唱譜検索用データベースを新たに公開しました。これは、同日、BNEとサン・フェルナンド王立芸術アカデミーとの共催で開催された、15-19世紀スペイン合唱譜目録作成・研究会議に併せて公開されたものです。 BNEの所蔵する聖歌の楽譜コレクションは、その大部分が19世紀に取得されたものです。このデータベースでは、キーワード検索だけでなく、五線譜に音符を配置して検索することができ、検索結果から該当の資料を同館の電子図書館で利用することが可能となっています。 Cantorales http://www2.bne.es/CANT_web/irBuscadorPentagrama.do La Biblioteca crea una nueva base de datos para consulta de cantorales (Biblioteca Naciona
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