幕末の志士「三吉慎蔵」=下関市立長府博物館提供 坂本龍馬ら維新の志士や長府毛利家の遺品などを所蔵する山口県下関市立長府博物館(同市長府川端)の田中洋一さん(34)による歴史上の人物に扮(ふん)しての解説が人気を集めている。衣装は剣豪・佐々木小次郎ら5着で、化粧をすることも。博物館名物の“コスプレ学芸員”として4年目を迎え「下関の歴史に興味を持つきっかけになってほしい」と更に意気込んでいる。 田中さんは05年、下関市に採用。市豊北総合支所農林課などを経て08年、同博物館勤務となり、主に史料管理や解説などを担当した。2年目の夏、小中学生向けの展示企画の際、古城(こじょう)春樹館長(44)が「より多くの子供たちに関心を持ってもらおう」と衣装を着ての解説を提案。やってみると好評で、その後も企画に合わせた衣装姿で解説するようになった。 今では小次郎をはじめ、源氏に追われて落ち延びる際に旅姿になった平