岡山県立図書館(岡山市北区丸の内)で書籍や新聞が破られたり、ペンで書き込みがされたりする被害が相次いでいる。 同館が夏の約1か月間、利用者にマナー意識の向上を呼びかけながら初めて調査をしたところ、こうした被害が66件に上った。今月には2004年の開館以来、個人貸出冊数が1000万冊を突破。スタッフたちは盛況を喜ぶ一方で被害の多さに改めて驚き、「公共物を丁寧に扱って」と訴えている。 同館の個人貸出冊数は、昨年度で約139万8000冊。調査は「マナーアップキャンペーン」として7月31日~9月2日、返却を受けた本と館内で閲覧できる新聞を対象に実施した。 本や雑誌の表紙や中身が破れている被害が28件で最多。コーヒーのシミや水ぬれが26件、蛍光ペンなどによる線引き、書き込みが9件と続いた。中には閲覧場所で新聞から記事の一部やクーポン券を切り抜かれる被害も3件あった。 書き込みなどを見つけるた