「人工衛星ロケット」打ち上げを計画する北朝鮮から事前通報を受けた国際海事機関(IMO、本部ロンドン)は12日、北朝鮮の設定したロケットが落下する危険区域の詳細な位置情報を公開した。ロケットの1段目が落下するとみられる日本海の危険区域の東端は青森と秋田の日本海沿い県境付近から西に約130キロしか離れていない。 IMOや日本政府が発表した資料によると、1段目が落下するとみられる日本海の危険区域は東西に約250キロ、南北に約20キロの海域。2段目の落下予定区域とされる北太平洋の危険区域は南北約160キロ、東西約800キロに及ぶ範囲で、日本に最も近い西端は千葉県から東に約2150キロ。 北朝鮮は4月4日から8日までの午前11時から午後4時までの間について危険区域を設定。いずれも公海上という。IMOは船舶の安全確保のため、ミサイル発射などの事前通報を義務づけている。(共同)