羅老号失敗:打ち上げから墜落まで(上) 1回目の打ち上げは215秒まで異常なし、2回目の今回は137秒で墜落 羅老号 「3、2、1、ついに宇宙への道が開けた」 10日午後5時1分、全羅南道高興郡影南面にある南悦海水浴場からは、打ち上げのカウントダウンが終わった直後、直線距離で15キロ先にある羅老宇宙センター周辺に白い煙が立ちこめているのが見え、地を揺るがすようなごう音が聞こえた。直後に韓国初の宇宙ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV-1)が、大地をけって赤い火の柱を吹き出しながら、その偉容を現した。 海水浴場に集まった2000人以上の住民や観光客は、拍手をしながら一斉に数百個の風船を飛ばし、太極旗(韓国の国旗)を振った。 しかし、高揚した雰囲気はすぐに沈み込んだ。打ち上げの様子を羅老宇宙センター統制センターで見守っていた基礎技術研究会の閔東必(ミン・ドンピル)理事長は、「肉眼では特に異常は
羅老号失敗:打ち上げから墜落まで(下) 1回目の打ち上げは215秒まで異常なし、2回目の今回は137秒で墜落 羅老号 その5分後、教育科学技術部の関係者がプレスセンターに姿を現し、打ち上げから137.19秒後に通信が途絶えた事実を改めて確認した。昨年8月に問題が発生したフェアリング(衛星格納部カバー)分離よりも早い出来事だ。当時、羅老宇宙センターにいた鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は、「知らせがないのは良い知らせだ」「通信は途絶えたが、うれしい知らせがもたらされることを希望する」と述べた。 しかしその直後、羅老号の2回目の打ち上げは失敗したことが確認された。羅老号は打ち上げから137秒後に爆発の事実を知らせる映像を地上に送り、済州島南方の公海上に墜落した。 羅老号の打ち上げが失敗したという知らせは、近くの南悦海水浴場に設置された大型スクリーンを通じて、見物客にも伝えられた。成功を期待する
羅老号:打ち上げ延期、またも電気回路に異常か(上) 羅老号 2回目の打ち上げ3時間前に消火液噴出の誤作動 1回目のときも、電気回路に異常発生 電気回路の異常が「宇宙大国韓国」の夢に再び冷や水を浴びせた。 9日、韓国初の宇宙ロケット「羅老号(KSLV-1)」打ち上げは、予期せぬ消火設備の異常で中断した。専門家らは、消火設備の誤作動の、可能性の高い原因として、電気回路の異常に注目している。これにより、羅老号をいつ打ち上げるのかも不透明になった。教育科学技術部(教科部)は、正確な原因を究明するまでは打ち上げを延期する方針だ。 ■白く覆われたロケット、一体何が? 羅老号の2回目の打ち上げ延期は突然の出来事だった。同日午後1時30分、教科部は午後5時に羅老号を予定通り打ち上げると発表した。しかし、その20分後の午後1時52分、羅老号の火炎誘導路付近の消火設備から消火液(水と防火用化学溶剤)が噴出し、
【速報】羅老号打ち上げ2分後に墜落 10日午後5時1分に打ち上げられた韓国初の宇宙ロケット「羅老(ナロ)号」が、その2分後に墜落していたことが分かった。SBSが報じた。 羅老号は打ち上げから137秒後、高度70キロ地点で通信が途絶えた。羅老宇宙センター(全羅南道・高興)近くの海水浴場から撮影された映像では、通信が途絶える直前に機体から閃光が発し、その後ロケット推進体の光が消えていることが確認された。
羅老号:発射控えストレス、ロシア人技術者が自殺未遂 羅老号 韓国初の宇宙ロケット「羅老号(KSLV1)」の2回目の発射を控える中、羅老宇宙センター(全羅南道高興郡)に勤務しているロシア人の技術者が、釜山市内で自殺を図っていたことが明らかになった。釜山金井警察署などが7日に発表したところによると、羅老宇宙センターに勤務し、コンピューターのプログラムに関する業務を担当しているロシア人技術者Dさん(32)が、今月5日午前5時40分ごろ、釜山市金井区の地下鉄1号線梵魚寺駅のホームで、刃物で自分の腹を3回切りつけ、病院に運ばれたが、命に別条はないという。 先月24日に来韓したDさんは、警察の調べに対し、「羅老号の打ち上げを控え、大きなストレスを感じ、死のうと思った」と話したという。Dさんは現在、釜山市内の病院で治療を受けているが、切り付けた部分が炎症を起こさなければ、近日中に退院できる見通しとのこと
羅老号、打ち上げ失敗時の映像を初公開 羅老号 フェアリング分離以外は正常 6月9日に予定されている2度目の打ち上げを控え、1度目の打ち上げ・飛行映像など公開 教科部「同じ失敗はしない」 韓国初の宇宙ロケット「羅老号(KSLV-1)」の2度目の打ち上げを十日後に控え、これまでの準備過程が映像で公開された。特に、今回公開された映像には、1度目の打ち上げ時の飛行シーンも含まれており、羅老号が軌道に乗ることに失敗した過程が、初めて一般に公開された。 教育科学技術部(教科部)と韓国航空宇宙研究院(航宇研)は、昨年8月に行われた羅老号の1度目の打ち上げと、6月9日に予定されている2度目の打ち上げの準備過程をビデオで撮影し、30日にメディアに公開した。映像には、▲1度目の打ち上げの準備過程▲1度目の打ち上げ・飛行シーン▲2度目の打ち上げに向けた補強・点検過程―などが収められている。 1度目の打ち上げ・飛
ルポ:種子島宇宙センター(下) 失敗を重ねて成長する宇宙開発 坂瓜所長は、H2Aシリーズに搭載されているLEエンジンシリーズを設計した人物だ。同所長はH2、H2A、H2Bと続くロケット開発過程で、自身が設計したエンジンが数回、海に落ちるのを目にしなければならなかった。 坂瓜所長は「ロケット開発には時間と金、失敗の経験が必要だ。失敗を通じて弱点を知らなければ、改善されない」と強調した。続けて「韓国が1度失敗したからといって担当者を変えたり、人員の投入を減らしたりすれば、それだけ成功が遅くなるだけ」と語った。 米国の技術で製作された第1段ロケットに独自の技術で製作した第2段ロケットを搭載した機体を日本が打ち上げるのに成功したのは、1975年だった。それから34年後の昨年、H2Bの打ち上げ成功で、ロケット分野の最先端の隊列に仲間入りした。有人ロケットの開発も、資金さえあれば2020年までに可能だ
独島:北海道教職員組合「韓国の主張が正しい」 昨年、組合員らに資料を配布 北海道の教職員団体「北海道教職員組合」が昨年11月、独島(日本名:竹島)の領有権問題に関し、「韓国側の主張が事実に基づいている」という資料を作成し、組合員らに配布していたことが、27日明らかになった。 資料が配布されたのは、日本政府が中学校社会科の新学習指導要領の解説書で、独島に関する記述を盛り込んでから4カ月後のことだ。解説書に従って教科書の内容が変わっても、教育現場では「韓国の主張が正しい」と生徒たちに教えるよう指示するものだった。 北海道教職員組合によると、昨年11月28日に配布した同組合の機関紙兼学習資料「北教」で、「歴史的な事実を冷静に読み解けば、韓国の主張が事実に基づいていることが明らかだ。島根県などが竹島の領有権を主張する行為は、日本の侵略や植民地支配を正当化する、極めて不当な行為だ」という内容が盛り込
2004年、新潟県でマグニチュード6.8の大地震が発生した。1995年の阪神・淡路大震災に比べると、やや弱い地震だったが、死者は68人、負傷者は約4800人に達した。この地震で、当時2歳の皆川優太ちゃんが、母親、3歳の姉とともに車ごと崩れた土砂の下敷きになったというニュースに接し、日本中がハラハラしながら見守り、母子の救出を願った。このとき、優太ちゃんの祖母がメディアのインタビューに対して語った言葉が印象的だった。「元気に家を出て行った優太が、お母さん、お姉ちゃんと一緒に、元気な姿で帰ってくるのを待っている。皆さんに迷惑をかけ申し訳ない」 韓国人ならこんなとき、大声を上げて慟哭(どうこく)し、周りの家族が支える姿が、リアルタイムで放送されるものだ。だが、日本人は、自らに振りかかった不幸を嘆く前に、他人が自分たちの不幸を案じ、気を遣ってくれることに対し、すまないという気持ちを見せる。イラクで
民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は12日、東京で日本の民主党の小沢一郎幹事長と会談した。在日韓国人を含む外国人への地方参政権付与に積極的な小沢幹事長は「参政権問題はわたしが民団に約束したことだ。約束は必ず守られるべきだ」と述べた。 最近日本では、民主党政権による外国人への地方参政権付与方針に党内外で反対に直面し、年内の法制化は困難との見方も出ている。しかし、民主党政権の陰の実力者である小沢幹事長は「政府立法で実現するように努力している」と意欲を示した。 また、丁代表が「北朝鮮と日本の関係は改善されるべきだ。北・日(日朝)首脳会談や特使派遣などを検討すべきだ」と述べたのに対し、小沢幹事長は個人的見解だと前置きし、「北朝鮮による日本人拉致問題の解決にこだわらず、日本と北朝鮮の関係改善について結論を出すべきだと考えている」と応じた。 鳩山由紀夫首相も最近、韓国の崔相竜(チェ・サンヨン)元駐
ハルビン義挙100周年「安重根の生涯と夢」学術会議開催 「思想家・安重根」に再照明 「安重根(アン・ジュングン)はテロリストではない。むしろ、日本帝国主義の韓国侵略を主導した伊藤博文をはじめとする日本政府の要人や軍人こそがテロリストだ。安重根は、これら日本のテロリストと、“テロ国家”日本帝国主義に対する“対テロ戦争”を起こした人物だ」 牧野英二・法政大教授が発表文を読み上げると、場内は静まり返った。牧野教授は23日、ソウルのプレスセンターで開催された「安重根の生涯と夢-大韓独立と東洋平和」と題した国際学術会議で、安重根をテロリストと見る日本や西欧の一部の視点に対し、くさびを打ち込んだ。テロリズムに関する最近の国際的研究の成果によると、日本が軍隊を派遣して韓国を暴力で支配し、植民地化した行為こそ、組織的な「テロ」に該当するとしている。牧野教授は安重根を、南アフリカ共和国のネルソン・マン
羅老号が人工衛星の軌道投入には失敗したが、失望するにはまだ早い。得られた成果も少なくないためだ。韓国の研究陣は羅老号打ち上げの準備をしながら、一部の分野では先進国を超える技術を蓄積した。専門家らは今回の羅老号打ち上げの過程から得られた成果を指摘し、足りない部分を埋めていく体系的な支援に取り組むべきだと指摘した。 何よりも大きな成果として挙げられるのは、正確に作動したロケット追跡技術だ。今回韓国航空宇宙研究院が自主開発した遠隔ロケット追跡システムは、世界を驚かせたという評価を受けている。単純な飛行軌跡だけでなく、秒速数キロで飛行する羅老号の速度や位置情報をリアルタイムで確認することに成功したためだ。この技術が可能になったのは、羅老号が飛行しながら自らの速度、方向情報などを無線通信で送るシステムを構築したため。延世大学天文宇宙学科のチェ・ギュホン教授は「宇宙大国のフランスやロシアも、レーダー
ポルノ映画・ビデオを制作している米国や日本の業者が、自社が制作した作品を許可なくコピーしばらまいたとして、韓国の約1万人のインターネットユーザーらを著作権法違反容疑で告訴した。 警察が13日に発表したとことによると、米国や日本のポルノ映画・ビデオ業者約50社から著作権業務の委託を受けた米国のC社は、韓国の法務法人「ハンソ」と代理人契約を結び、インターネット上にポルノ映画・ビデオをアップして金を受け取った「ヘビー・アップローダー」1万人を、首都圏各地の警察署に告訴した。ソウル瑞草警察署だけで3000人の告訴状が提出され、また麻浦署・竜山署などでも数百人分の告訴状が受理されたという。なお、告訴対象者の本名は分かっておらず、IDでの告訴となった。 C社は告訴状で「韓国のインターネット業者が、外国のポルノ映画・ビデオを許可なくネットユーザーらにばらまき、入会金やダウンロード料として金を受け取る
ポルノ映画・ビデオを許可なく複製しネット上に掲載したとして、制作業者から著作権法違反容疑で告訴された数千人のインターネットユーザーらについて、警察は捜査を行わない意向であることが分かった。ポルノ映画・ビデオの著作権を保護する義務はない、と判断したためだ。 ソウル地方警察庁の関係者は14日、「告訴状を受理した警察署のうち、約100件を受理した麻浦署が最近、却下すべきだとする意見を検察へ提出した」と話した。この関係者はまた、「瑞草・竜山両署、京畿道盆唐署など、告訴状を受理したほかの警察署でも、麻浦署の判断を参考にし、方針を決める見通しだ」と述べた。 一方、検察の関係者は「警察の意見にも一理はあるが、業者らの告訴が荒唐無稽なものだからといって、実際に被害が発生している状況を黙認するわけにはいかない、という意見もあるため、解決に向けた方策を多角的に検討している」と話した。 チェ・ソンジン記者
韓国初の宇宙ロケットである羅老号(KSLVI)の打ち上げ予定日が11日に決まった。これに成功すれば、韓国は自国で衛星の打ち上げを行った10番目の国となる。人工衛星、ロケット、発射基地のすべてを自国で保有する宇宙開発先進国へと飛躍する第一歩というわけだ。 これまで羅老号はロシアとの技術協力の遅れや部品調達の問題などが原因で、当初のスケジュールが5回も延期された。これから1週間後の打ち上げ予定日まで、気象の問題や技術的な問題など、現時点では予想できない数々の障害が発生する可能性は否定できない。そうなると、打ち上げの日程はさらに延期されることもあり得る。 今誰よりも緊張して状況を見守っているのは、今回の羅老号打ち上げ事業に直接参加した科学者や技術者たちだろう。彼らは過去3年間、週末や休日を返上し、家庭もほとんど顧みずに羅老号開発に没頭してきた。ロシアの専門家でも23カ月はかかるという発射台の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く