先月二十六日の事業仕分けで「廃止」とされた宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)のPR施設「JAXAi(ジャクサアイ)」(千代田区丸の内)の来場者数が、昨年の大型連休と比べ三倍の約二万四千人となった。来場者からは「経費のかからない場所で存続を」という意見が多く聞かれた。(梅野光春) 施設は二〇〇四年九月、東京駅丸の内北口の「丸の内オアゾ」にオープンした。百六十平方メートルで、国産ロケットH2Aのエンジン実物や、宇宙服のレプリカ、人工衛星を紹介するパネルなどを展示。本年度の支出は、テナント料三千百万円を含む計九千四百万円という。 来場者は年間十六万〜十七万人で、昨年の大型連休(四月二十九〜五月十日)に当たる十二日間では約八千人だった。今年の大幅増についてJAXAiは「廃止されると聞いて来場される方が多かった」と“仕分け効果”を理由に挙げた。 十日に訪れた十人に聞くと、八人が「仕分けと聞いたので来た