中国新疆ウイグル自治区主催の記者会見への招待が6月初めに届いた。昨年初めに始まった自治区政府の「新疆問題に関する記者会見」は、この時点で38回目(うち北京開催は今回で10回目)だったが、呼ばれなければ参加困難な仕組みで、私に声がかかったのは、これが初めてだった。 北京市内で行われる会見には米CNNなども過去には参加しているが、中には「プロパガンダなので呼ばれても断った」という海外メディアの記者もいる。回を重ねるうちに欧米メディアの出席希望者も減り、とうとう私にも声がかかったのかなと思いつつ、せっかくなので話には聞いていた会見の雰囲気を感じてみようと参加した。 38回目の「新疆記者会見」 6月3日の記者会見のテーマはウイグル族など少数民族に対する「強制労働」問題だった。 北京市内に自治区政府が持つビル内の会場で、自治区の共産党宣伝部幹部、自治区政府の報道官、人的資源・社会保障部門のトップ、紡