韓国政府が外貨準備高を増やすため、国際金融市場向けの10億ドル(約1070億円)規模の外国為替平衡基金債券(通称外平債)の発行を検討しているが、難航している。11日のソウル外国為替市場では、その余波でウォン相場が急落した。 韓国政府は今月初めに「9月危機説」が表面化した中、対外信用度と外貨借り入れには問題がないことをアピールするために外平債の発行に乗り出した。企画財政部の申霽潤(シン・ジェユン)国際業務管理官は当時、「外平債の発行で韓国が果たして危機状態なのかどうかを(対外的に)示したい」として出国した。 韓国政府はアジア通貨危機直後の1998年以降、8回にわたり海外で外平債を発行し、現在の発行残高は40億ドル(約4280億円)ある。 今回の外平債発行が順調に進まない原因について、企画財政部の崔鍾球(チェ・ジョング)国際金融局長は「最近、国際金融市場が米投資銀行のリーマン・ブラザーズ
韓国やタイ、インドなどアジアの新興国通貨が対ドルで大幅に下落している。原油など資源・穀物高によるインフレや貿易赤字の拡大を嫌い、海外投資家の資金引き揚げ懸念が広がったためだ。各国の当局は市場介入で自国通貨の買い支えに必死だが、下落基調に歯止めはかかっていない。 背景にあるのは資源・穀物価格の高騰 韓国ウォンは2008年9月初旬、対ドルで2004年10月以来4年ぶりの安値をつけた。4月1日時点に比べると対ドルで約15%も下落した。タイ・バーツとインド・ルピーはともに4月1日に比べて対ドルで約10%下落した。バーツは約1年ぶり、ルピーは約1年半ぶりの安値。マレーシア・リンギやフィリピン・ペソも下落している。 背景にあるのは資源・穀物価格の高騰だ。韓国では7月の消費者物価の前年比上昇率が5.9%と10年ぶりの高水準となった。資源・穀物の輸入価格の上昇と米欧などの景気減速に伴う輸出鈍化で、貿易収支
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