司会、山中(以下Y) 質問の時間にさせていただこうと思います。質問のある方、お願いいたします。 Q 「本質的な話ができない」という問題で、日光堂のときに一番苦労されたという話があるんですが、本質的な話をするための土壌づくりとして、心がけていることを教えていただきたい。 島田 私自身が自分で自覚しているマネジメントのコンピテンシーというのは1つしかないんです。「人から話し掛けられること」です。 一番手間がかかる部分を圧縮できる 島田 要は、自分から取れる情報ってすごく少なくて、相手から与えられる情報の方が圧倒的に多い。情報を取ってくる、情報を認識する、分析する、課題をつくるという各プロセスがあったときに、どこが一番時間がかかるかというと情報を取ってくるプロセスなんですね。いかにその後の工程を縮めてもなかなか縮まらない。 だから、人からいろいろな情報をもらえるようなコミュニケーションの在り方と