沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像がインターネット上に流出した問題で、海上保安庁は8日、容疑者不詳のまま国家公務員法(守秘義務)違反、不正アクセス禁止法違反などの容疑で警視庁と東京地検に刑事告発した。 同庁は内部調査の結果、流出映像について、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)が撮影して那覇地検の要請で編集し、地検に提出したものと認めた。流出経緯は特定できていないとし、「内部調査では限界があり、告発して徹底的に捜査する必要があると判断した」とした。 同庁の鈴木久泰長官は同日の衆院予算委員会理事会で、内部調査の結果を説明した。 出席議員によると、石垣保安部は(1)中国漁船が網を揚げるまで(2)巡視船「よなくに」への衝突(3)同「みずき」への衝突(4)同「はてるま」からの撮影―の4本計約44分に編集していた。流出映像は(1)と(2)をそれぞれ二つに分割しており、動画サイトに