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  • 中性子星の内部構造を理解する手がかりを発見 - KEK

    高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、重いハイパー核である「フッ素19ラムダハイパー核」(19ΛF)の励起状態を生成し、励起準位構造の一部を明らかにしたと発表した。同成果は、超高密度天体である「中性子星」の内部構造を解明する手がかりとなるものであるという。 同成果は、国際共同実験グループ「JPARC E13」によるもの。詳細は、物理学の国際的な専門誌である「Physical Review Letters」(電子版)に掲載された。 ※ J-PARC E13グループは、以下の研究機関に所属する総勢48人からなる国際共同実験グループ 東北大学 高エネルギー加速器研究機構(KEK) J-PARCセンター 日原子力研究開発機構(JAEA) ソウル国立大学 大阪大学 高麗大学 京都大学 ドゥブナ合同原子核研究所(JINR) 韓国標準科学研究院(KRISS) 岐阜大学 北京航空航天大学 同研究で使用

    中性子星の内部構造を理解する手がかりを発見 - KEK
  • 光を物質化する実験開始 - 「ブライト-ホイーラー過程」を実証へ

    インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)などの英国研究チームは、光が相互作用して物質化する「ブライト-ホイーラー過程」と呼ばれる現象を実証するための実験を開始すると発表した。 ブライト-ホイーラー過程は、1934年に物理学者グレゴリー・ブライトとジョン・ホイーラーによって予想された物理現象であり、2個の光子が高エネルギーで衝突することによって物質粒子である電子と陽電子が1個ずつ生成される。 ブライト-ホイーラー過程を検証するための実験装置。高エネルギーのレーザービーム2を衝突させて光子から電子と陽電子を生成させる (出所:ICL) 光子の衝突エネルギーを極めて高くする必要があるために、これまでは、ブライト-ホイーラー過程を実験的に確かめることは不可能であると考えられてきた。しかし、2014年になってから、核融合の研究で使われている高出力レーザーを利用することによって既存の技術でも実験を

    光を物質化する実験開始 - 「ブライト-ホイーラー過程」を実証へ
  • さあ、宇宙の旅を始めよう - 宇宙を駆けるスパコン「Spaceborne」

    2017年8月14日(米国時間)、スペースXの国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送ミッション「CRS-12」にて、人類の未来を変えるかもしれない1台のスーパーコンピュータ(スパコン)が打ち上げられた。 「Spaceborne Computer」と名付けられたこのスパコンは、なんのことはない、ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)がカタログに掲載している「HPE Apollo 40シリーズ」を、2台組み合わせて、ISSの電源系(コンセント)に接続できるようにしたもので、特段、なにか特別な処理を施したりしたものではない。では、何が人類の未来を変えるかもしれないのか? Nasa is putting a supercomputer into orbit so we can eventually get to mars 宇宙でコンピュータを活用しようとした場合、宇宙放射線の影響

    さあ、宇宙の旅を始めよう - 宇宙を駆けるスパコン「Spaceborne」
  • 巨大小惑星の地球衝突を防止せよ - ロケットで軌道をそらす方法を検討

    ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)、ロスアラモス国立研究所(LANL)、アメリカ航空宇宙局(NASA)など米国の研究チームは、西暦2135年に地球衝突の恐れがあるとされる大型の小惑星ベンヌ(101955 Bennu)の軌道をそらすための「アステロイドディフレクター」に関する研究を進めている。衝突回避のシナリオは複数検討されているが、そのうちのひとつのシナリオに関する研究論文が宇宙分野の科学技術誌「Acta Astronautica」に発表された。 2135年に地球衝突の恐れがある小惑星ベンヌ、衝突回避ミッションを担う宇宙機HAMMER、HAMMERの運搬に使われるデルタIVヘビーロケットとエンパイアステートビルのサイズ比較 (出所:LLNL) ベンヌは直径約500m、重さ約790億kgというサイズの小惑星であり、太陽を回る軌道を時速約10万kmのスピードで移動している。地球には6年

    巨大小惑星の地球衝突を防止せよ - ロケットで軌道をそらす方法を検討
  • Windows 10ミニTips(266) コマンドラインから任意のUWPアプリを起動する

    Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 パッケージファミリー名とアプリケーションIDを調べる 多くのデスクトップアプリはコマンドラインから起動可能だが、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリに関しては少々コツが必要だ。Windows PowerShell(以下、PowerShell)を使ったUWPアプリのパッケージファミリー名とアプリケーションIDの確認方法を紹介しよう。 「Win」+「X」キー→「I」キーと順に押すか、スタートボタンを右クリック/長押し→「Windows PowerShell」をクリック/タップ 囲みコマンド1とコマンド2をコピー&ペーストして、それぞれ「Enter」キーを押す // コマンド1 $app = Get-AppxPackage -Name *Photo* // コマンド2 $

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  • 反物質の長期保存・輸送技術の開発を目指すCERN

    欧州原子核研究機構(CERN)は、反物質を長期保存・輸送する技術の開発を進めている。陽子の反粒子である反陽子を生成・捕獲した後に別棟の実験施設に輸送し、反陽子と原子核の衝突実験などを行う計画であるという。 反陽子-原子核衝突実験が計画されているイオンビーム施設「ISOLDE」 (出所:CERN) 反物質は物質に接触した瞬間に対消滅してしまうため、実験に必要な量の反物質を作り出し、一定時間保存しておくことが非常に難しい。しかしCERNはこれまでに、水素の反物質である反水素などの生成に成功しており、磁場トラップ中に反水素を保存して、反物質研究のためのさまざまな実験に利用できるようになっている。 現在計画されている反物質研究プロジェクトPUMA(antiProton Unstable Matter Annihilation)」では、実験施設「ELENA」において、陽子の反粒子である反陽子をこれ

    反物質の長期保存・輸送技術の開発を目指すCERN
  • スペースXの巨大宇宙船「BFR」、来年にも試験飛行 - マスク氏語る

    米宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2018年3月11日(米国時間)、テキサス州オースティンで開催中のイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」(SXSW)に登壇し、事業の現状や今後の展望について語った。 この中でマスク氏は、同社が開発中の巨大ロケット「BFR」について、来年(2019年)の上半期にも、宇宙船の部分のみの短時間の試験飛行や、垂直離着陸の試験を行うことができるだろうと発言。また打ち上げコストや打ち上げ時期などについても明らかにした。 スペースXが開発中の巨大ロケット「BFR」。火星への移住などに使うことが考えられている (C) SpaceX BFRとはどんなロケットなのか? BFR(Bog Falcon Rocket)は、2017年9月に開発が発表された巨大ロケットで、全長約106m、最大直径は約9mもあり、実現すれば史上最大のロケットになる。地球低軌道に最大約15

    スペースXの巨大宇宙船「BFR」、来年にも試験飛行 - マスク氏語る
  • Windows 10ミニTips(264) Windows Update「配信の最適化」が使うキャッシュサイズを指定する

    Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 グループポリシーエディターやレジストリ操作が必要 Windows Updateにおける「配信の最適化」は、更新プログラムやMicrosoft Storeのアプリケーションを効率的に入手する仕組みだ。詳しくはMicrosoftのFAQページをご覧いただくとして、複数のWindows 10マシンを使っているとき、この「配信の最適化」が重要な地位を占める。 「設定」の「更新とセキュリティ/Windows Update」から「詳細オプション」→「配信の最適化」と開くと、ダウンロードの設定が可能になる 同じリング(※)で各PCを運用している場合、有線LANを備えるデスクトップPC上にWindows Updateのキャッシュがあれば、例えば無線LANのみのノートPCはインターネット帯域を消費せず、L

    Windows 10ミニTips(264) Windows Update「配信の最適化」が使うキャッシュサイズを指定する
  • 米国・オービタルATKの新型基幹ロケット「NGL」が狙う"漁夫の利"

    米国の基幹ロケット――軍事衛星などの"官需衛星"を打ち上げるロケットをとりまく状況は、ここ数年で大きく変わった。 かつては、米国を代表する航空宇宙メーカー・ボーイングとロッキード・マーティンが共同で設立した、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が打ち上げを独占していた。しかし2016年、実業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXが、米空軍から衛星の打ち上げを受注し、この独占を打破。スペースXとULAは入札を通じて競争することになり、受注合戦が続いている。 そして今、ULAはスペースXとの競争を見据えて安価な新型ロケットの開発に、一方のスペースXは、すべてのロケットを時代遅れにし、さらに月や火星への移住を実現するための、巨大で低価格なロケットの開発に挑んでいる。 しかし、新型ロケットの開発にはリスクがともなう。そして、そこに生まれる隙を狙って、新型ロケットをもって殴り込みをかけよう

    米国・オービタルATKの新型基幹ロケット「NGL」が狙う"漁夫の利"
  • 宇宙最古の水素の存在を検出 - ビッグバンから1億8000万年後

    マサチューセッツ工科大学(MIT)とアリゾナ州立大学(ASU)の研究チームは、ビッグバンから1億8000万年後という初期宇宙に存在した水素の痕跡を発見したと発表した。これまでに見つかった最古の水素になるという。観測データは、この時期の宇宙の温度が従来の予想より低かったことを示唆しており、宇宙の進化をめぐる理論に影響を及ぼす知見になるとしている。研究論文は科学誌「Nature」に掲載された。 初期宇宙に最初に誕生した天体が放射する紫外線を受けて水素のエネルギー状態が変化する。この変化の痕跡とみられる信号を検出した (出所:N.R.Fuller/National Science Foundation) 研究チームは、オーストラリア西部に設置したテーブルサイズの小型アンテナを使って、「宇宙の再イオン化(EoR:Epoch of Reionization)」と呼ばれる時期の宇宙を観測するプロジェク

    宇宙最古の水素の存在を検出 - ビッグバンから1億8000万年後
  • 700光年先の太陽系外惑星で大量の水を発見 - NASA

    アメリカ航空宇宙局(NASA)は、地球から700光年の距離にある太陽系外惑星「WASP-39b」の大気中に大量の水が存在する証拠を発見したと発表した。WASP-39bは土星と同程度の質量をもつ惑星であるが、その大気には土星と比べて約3倍の水が含まれているという。惑星形成の仕組みを理解する上でさまざまな知見を与えてくれる発見であるとしている。 「熱い土星」と呼ばれる太陽系外惑星WASP-39bの大気中に土星の3倍以上の水が存在することを詳細なスペクトル分析によって明らかにした (Credit: NASA, ESA, G. Bacon and A. Feild (STScI), and H. Wakeford (STScI/Univ. of Exeter)) 研究チームは、ハッブル宇宙望遠鏡およびスピッツァー宇宙望遠鏡の観測データをもとにWASP-39bの大気成分の分析を行った。天体が放つ光の

    700光年先の太陽系外惑星で大量の水を発見 - NASA
  • ESA、大気を吸い込んで動くイオン・エンジンの開発に成功

    欧州宇宙機関(ESA)と民間企業からなる開発チームは2018年3月5日、大気を取り込んで推進剤として利用する、「大気吸い込み型イオン・エンジン」の開発と噴射試験に、世界で初めて成功したと発表した。 高度200kmあたりの超低高度軌道には、希薄ながら大気が存在する。そのため、この領域を飛ぶ衛星は大気との抵抗で高度が落ちないよう、ロケットエンジンを噴射して飛行する必要がある。従来の衛星は、キセノンを推進剤に使うイオン・エンジンを使っていたが、推進剤を使い切れば運用を終えるしかなかった。 しかし、大気を推進剤に使うこのエンジンが実用化されれば、より長期間飛び続けることができるようになり、超低高度軌道を飛ぶ衛星の開発や利用が大きく進むことになるかもしれない。 大気を取り込んで推進剤として利用する、イオン・エンジンの噴射試験の様子 (C) ESA/Sitael 超低高度軌道 「宇宙は真空」とはよくい

    ESA、大気を吸い込んで動くイオン・エンジンの開発に成功
  • すばる望遠鏡の目線で宇宙旅行! - 国立天文台、「HSCビューワ」を公開

    国立天文台は2月27日、「すばる望遠鏡」の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC)」が撮影した天体画像データを、誰でも自由に楽しめるように「HSCビューワ」サイトにて公開したと発表した。これらは2014年からはじまったHSCによる大規模戦略枠プログラム(HSC-SSP)の第1期データをもとに作成されたものだ。 HSCビューワ初期画面(左)と、ある観測領域の緑の枠内を拡大したようす(右) (出所:国立天文台) HSCビューワの初期画面に表示されている緑色の枠内へとズームインすると、HSCの画像が見えてくる。さらにズームインを続けると、星座を形づくる星々が見えない暗い領域からも、沢山の小さな点々があふれ出るように見えてきくる。この小さな点一つひとつが、星々が多数集まった銀河だ。比較的近傍にある大きめで形がわかる銀河や、遠方にある小さく淡い赤い点にしか見えない銀河まで、

    すばる望遠鏡の目線で宇宙旅行! - 国立天文台、「HSCビューワ」を公開
  • 「アリアン5」ロケットの打ち上げ事故、原因は数値入力と検査ミス

    2018年1月に起きた、欧州の「アリアン5」ロケットが予定の飛行経路を大きく外れて飛行した事故について、欧州宇宙機関(ESA)を中心とする独立調査委員会は2018年2月23日、ロケットの航法システムへの数値の入力ミスと、それを検査で見逃してしまったことが原因とする、調査結果を発表した。 アリアン5ロケットの打ち上げ (C) Arianespace/ESA/CNES/Optique Video du CSG アリアン5は2018年1月25日(日時間)、SES(ルクセンブルク)の通信衛星「SES-14」と、アル・ヤー・サテライト・コミュニケーションズ(アラブ首長国連邦)の通信衛星「アル・ヤー3」の2機の衛星を搭載し、南米仏領ギアナにあるギアナ宇宙センターから打ち上げられた。 しかし、ロケットは予定の飛行経路から大きく外れ、南に約20度ずれた方向に飛行。地上局と通信できる範囲を出てしまったこと

    「アリアン5」ロケットの打ち上げ事故、原因は数値入力と検査ミス
  • 国立天文台、銀河団の祖先「原始銀河団」を200個近く発見

    国立天文台は3月4日、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(HSC)」を用いた観測で、約120億光年かなたの宇宙に、銀河団の祖先「原始銀河団」を200個近く発見したと発表した。 探査観測により明らかにされた約120億年前の銀河の分布と原始銀河団領域の拡大図。図の青色から赤色は、銀河の低密度から高密度領域を表し、拡大図上の白丸は実際の銀河の位置を表す (C)国立天文台 同成果は、国立天文台の柏川伸成氏、東京大学宇宙線研究所、総合研究大学院大学らの研究グループによるもの。詳細は日天文学会欧文研究報告「HSC特集号」に掲載された。 宇宙には渦巻銀河や楕円銀河などの多種多様な銀河が存在している。現在の宇宙では、数十個以上の銀河が密集する銀河団のような領域には、年老いた重い楕円銀河が多く存在する一方で、銀河があまり存在しない領域には、活発に星形成をしてい

    国立天文台、銀河団の祖先「原始銀河団」を200個近く発見
  • Windows 10ミニTips(260) ショートカットキーでコマンドプロンプトの透明度を変更する

    Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 「Ctrl」+「Shift」キー+マウスホイール Windows 10のコマンドプロンプトは、当初から透明度の設定が可能だった。端末(コンソール)ウィンドウを透明する演出は、Linux系OSではポピュラーだったが、長年変化のないコマンドプロンプトを見てきていると、意外な強化ポイントと思ったかもしれない。 コマンドプロンプトを起動したらタイトルバーを右クリック/長押しし、「プロパティ」をクリック/タップ プロパティダイアログの「画面の色」タブを開き、「不透明度」セクションのスライドを左右に動かすことで、ウィンドウの透明度を調整できる 上図の手順でコマンドプロンプトの透明度を調整できる。ショートカットキーも割り当てられており、「Ctrl」+「Shift」キーを押しながら、マウスのホイールボタ

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  • 月の水は常に表面全体に存在する? 従来の通説を覆す新発見-NASAなど

    米国の研究機関スペース・サイエンス・インスティテュート(Space Science Institute)や米国航空宇宙局(NASA)などからなる研究チームは2018年2月24日、NASAとインドの月探査機の観測データから、月の水が表面全体に広く、なおかつ常に存在している可能性があるという研究結果を発表した。論文は学術誌「Nature Geoscience」に掲載された。 月の水をめぐっては、その存在や埋蔵量について研究と議論が続いており、近年では月の極域に多く存在し、また月の一日に応じて水が地表を移動するとも考えられていた。今回の研究はその通説を覆すもので、月の水の起源や、他の天体の水の存在に新たな理解をもたらすとともに、将来、月の水を資源として利用できる可能性も出てきた。 もし月に多くの水があり、抽出が容易なら、将来資源として活用できるかもしれない (C) NASA/GSFC 2つの月探

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  • 宇宙が予想以上の速さで膨張している可能性-既存理論での説明不可能

    宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)などの研究チームは、NASAのハッブル宇宙望遠鏡による最新の観測データを用いて、宇宙の膨張速度を精密に計算した。その速度は従来予想されていた値よりもかなり速く、既存の宇宙論では説明がつかないものであることがわかってきたという。宇宙膨張を合理的に説明するための新しい物理学理論が要求されている。研究論文は「The Astrophysical Journal」に掲載された。 ハッブル宇宙望遠鏡を用いて宇宙膨張速度(ハッブル定数)の精密測定を行った。画像はハッブル定数の決定に必要な天体までの距離の測定方法を説明したもの。距離決定に利用する天体の数を増やすために観測範囲を従来の10倍に拡大している(Credits: NASA, ESA, A. Feild (STScI), and A. Riess (STScI/JHU)) 最新の観測データによる宇宙の膨張速度は、ビ

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  • 光子-光子相互作用による新しい光の形態を創出 - MITとハーバード大

    マサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーバード大学などの研究チームは、複数の光子が相互作用することによって、これまで知られていなかった「新しい光の形態」となる現象を発見したと発表した。この状態の光子同士は量子もつれの関係にあると考えられており、今回発見された現象を光量子コンピュータに応用できる可能性もあるという。研究論文は科学誌「Science」に掲載された。 極低温の実験条件下では通常の光ではみられない光子-光子相互作用が起こることを確認した (出所:MIT) 光の粒子である光子同士の間では通常、相互作用は働かないとされている。たとえば懐中電灯を2個用意してその光をぶつけたり交差させたりしても、光同士が引き寄せあったり反発したりすることはない。 しかし、条件を制御した実験環境下では、実際に光子同士が相互作用を起こすことがあるという。研究チームは2013年に行った実験で、2個の光子が相互作

    光子-光子相互作用による新しい光の形態を創出 - MITとハーバード大
  • 空から降る6億円を捕まえろ! スペースXが挑むフェアリング再使用

    「想像してみてください。もし、空から600万ドルが降ってきたとしたら。そしてそれが海に落ちようとしていたら。あなたはどうしますか? もちろん、捕まえますよね」 米国の宇宙企業、スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2017年5月、記者会見でこう問いかけた。キツネにつままれたような話だが、それから約1年後、彼は当に、空から降る600万ドルを捕まえるために動き出した。 マスク氏が目をつけたのは、ロケットの先端にある、衛星を大気などから守るための「フェアリング」と呼ばれる部品。これまでは打ち上げごとにみすみす海に捨てていたが、製造コストは600万ドルと、ロケット全体のコストの約10%にもなる。もし回収し、再使用できれば、打ち上げコストの低減につながる可能性がある。 そして2018年2月22日、スペインの地球観測衛星などを積んだロケットの打ち上げにおいて、このフェアリングを捕まえるための前代未聞

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