未来のエネルギー源として期待されるメタンハイドレートをオホーツク海や日本海の海底下数メートルで発見し、回収に成功したというニュースが、世間をにぎわしている。明治大学と北見工業大学、東京大学などの共同調査グループ「表層ガスハイドレート研究コンソーシアム」が2012年10月末に発表した。 これまでに太平洋側で確認された海底の地下深くにあるものと比べ、海底の地下数メートルの浅い部分に埋まっていて掘り出しやすいのが大きなポイント。有力な国産エネルギー源としての関心を集めている。 日本のEEZの範囲内に眠る メタンハイドレートは天然ガスの主成分メタンを水分子が囲んだ構造体で、低温・高圧の環境の地底や海底に氷結した状態で存在するので「燃える氷」と呼ばれる。メタンは、そのまま大気中に放出されると二酸化炭素(CO2)の20倍もの温室効果があるが、メタンを燃焼させた場合のCO2排出量は石油や石炭の半分とされ