【井上充昌】愛知県蒲郡市の市立中学校で昨年末、理科の男性教諭(23)が、授業中に実験を失敗した罰として、生徒2人に塩酸を水で薄めたものを飲ませていたことがわかった。生徒に健康被害はなかったが、同市教育委員会は「不適切な指導」として教諭の処分を検討している。市教委は、学校名や生徒の学年、性別を明らかにしていない。 市教委の発表によると、教諭は昨年12月18日、理科の授業で砂鉄と磁石を使った実験をした。実験前にクラス全員に「失敗したら塩酸を飲んでもらうよ」と伝えた。生徒2人が失敗したため、教諭が市販の濃度35%の塩酸の液を水で100倍に薄めたもの15ミリリットルをビーカーで作った。 教諭はクラス全員の前で、自分でなめてからビーカーを2人に渡した。1人はすべて飲み、もう1人は口に入れた後ではき出したという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログイ