ヤフーが正念場を迎えている。日本のインターネット企業の第1世代として国内では圧倒的な地位を築いたが、創業20年を超えて停滞感が漂う。再生に向けて4月に新経営体制を発足。増収増益を追い続ける成長神話からの決別を宣言した。大人になったヤフーは殻を打ち破れるか。4回連載で検証する。【1】痛恨の3つのミスフェイスブックやアマゾンといった巨人には及ばず、メルカリやLINEなどの新興勢力の突き上げを受けるヤフー。近年の歩みを検証すれば、ITの「プラットフォーマー」になれるチャンスをみすみす見逃してきた事実がある。停滞を招いた自縄自縛の縦割り体質を打破できるのか。