新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、壊滅的な需要減に見舞われた観光業界の活性化を狙って、国が打ち出した「Go To」キャンペーンが大混乱している。 政府は7月16日、22日から全国を対象に実施するはずだったGo Toについて、新型コロナ感染者が急増している東京都を発着する旅行について当面対象外とする方針を決めた。具体的には他府道県から東京都を目的とする国内旅行のほか、東京居住者の国内旅行が対象外となる。 Go Toは宿泊や日帰りの国内旅行代金の半額相当が補助される。旅行費用(宿泊費やパッケージツアー料金など)の35%が直接割り引かれ、残り15%は旅行先で使える地域共通クーポンとして還元される。もともとは8月中旬に始める予定だったが、政府が7月22日に前倒し。ところが、東京を中心に新型コロナの感染者が再び拡大する中で、各方面から慎重な意見が出ていた。 日本で最も人口が多く、観光資源も豊富な