最大の犠牲者はアンドルー・レフト氏のシトロン・リサーチだ。 同社は20年にわたり提供してきた空売り分析の提供を中止すると発表した。そのほかメルビン・キャピタルはゲームストップ株の空売りポジション解消を迫られ、カーソン・ブロック氏らはポジションを縮小、幾つかの著名ヘッジファンドは2桁台の損失を被った。 経済の主流派や企業は空売り筋をうさんくさいハゲタカと見なしがちだが、空売り筋が市場の警察の役目を果たすと考える投資家もいる。空売りはかねて、企業の不正や疑義のある会計慣行、事業計画をあぶり出すのに役立ってきた。 バリアント・ファーマシューティカルズ株の空売りで成功した空売り投資家のファーミ・クアディール氏は「私はまだ事業を続けており、幸運だと思っている」とした上で、根本的な問題は企業の調査、つまり「搾取や詐欺に手を染めている企業の特定」のために十分な資金を使う投資家がどんどん少なくなっているこ