31日に投開票される衆院選の公約として、与野党がコメ価格の下支え策をそれぞれ訴えている。新型コロナウイルス禍などを背景にコメ余りが深刻化し、2021年産の価格は下落が見込まれる。収穫の時期と近い今回の選挙では、コメ農家の投票行動を左右しかねず、選挙の争点の一つに浮上している。 コロナ禍で増えた在庫 少子高齢化や食生活の変化を受け、コメの国内需要は毎年10万トン程度のペースで減少する構造的な問題を抱えている。そこにコロナ禍による外食需要減少が追い打ちをかけた。20年7月~21年6月の需要量(速報値)は704万トンで、コロナ前の18年7月~19年6月より31万トン減った。21年6月末の民間在庫量(速報値)は219万トンまで膨れ、米価下落の目安とされる200万トンを上回った。 農業人口は減少の一途をたどっている。農業を主な仕事とする基幹的農業従事者は20年に136万人となり、5年間で22%も減っ
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