イラン・テヘランの自宅近くで飼い犬と遊ぶ女性(2021年12月5日撮影)。(c)ATTA KENARE / AFP 【12月19日 AFP】「いいや、うちの猫は危険じゃない」──イランの超保守派議員が国会に提出したペット禁止法案に、首都テヘランの繁華街でペット用品店を営むムスタファさん(25)は怒りを募らせている。「ワニは危険といえるだろう。しかし、ウサギや犬、猫のどこが危険なんだ?」 ムスタファさんをあぜんとさせた法案は先月発表され、イランで増加しているペットの飼い主たちと、ペットを飼うことは退廃的だと考える人や、シャリア(イスラム法)に基づいて犬を豚と同じく不潔な存在だとみなす人たちとの間に対立を生んでいる。 報道によると、「有害で危険な動物に関する住民の権利支持」と題した法案には最近、国会議員75人が署名した。議員総数の4分の1に相当する。 法案は冒頭で、人が家畜と一つ屋根の下で生活