連載:プロマネ1年生の教科書 現代のプロマネは、昔よりも難しいといわれています。多様な人材や混沌とした状況に苦しみ、「自分は向かないんだ」と自信を失うこともあるでしょう。この連載は、プロマネになりたての人や、役職に就いたが“やることが山積みで、関係者の間で日々翻弄されている”人が、限られた権限やリソースの中で「ヒューマン/ビジネススキル」を使ってチームをよい状態へ導くことをテーマに、さまざまなスキルや活用法をご紹介します。 プロジェクトメンバーをまとめるために、プロマネは“チームの方向性”を打ち出さなければならない――。前回の記事ではそんなお話をしました。 チームの方向性は、主に対クライアント向けの「プロジェクトのゴール」、そして“プロジェクトチームそのもの”の目標を示す「チームのビジョン」という2つのメッセージに分けられます。 先方のニーズによる部分が大きい「プロジェクトのゴール」に対し