川崎といえば近年、「若者の町」というイメージが強くなっている。かつては「公害の町」「ギャンブルの町」というネガティブなイメージがあった。京浜工業地帯を支える労働者の町として栄え、プロ野球球団もあり、日本の高度成長を支えた街だった。しかし、臨海部の埋め立てによる大規模工場の立地によって、大気汚染が進んだ。スモッグ(スモークとフォッグを併せた造語)という造語ができるほど、空がぼんやりとしていた時期もあった。多くの自治体が手を引くなか、今も川崎競馬・川崎競輪という公営ギャンブルは続いている。川崎市は、このイメージを払拭すべく文化芸術による、まちづくりに注力し、ようやく実り始めてきている。