長期化したタイの洪水被害を約1カ月にわたって調査した東京大学生産技術研究所沖大幹研究室の中村晋一郎特任助教が、現地報告の最後として、今回の被害から日本の治水が学ぶべき点を解説する。浸水を防ぐためバンコク近郊に設けた水防ラインをめぐって、住民の反対があった。(日経コンストラクション)
![タイ洪水現地報告(3)日本の治水は何を学ぶべきか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9fc9562c4ec083fe66411ca9ea579dda47a377e6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fkn%2Farticle%2Fconst%2Fnews%2F20111221%2F556279%2Fthumb_720_001.jpg%3F20220512)
2011年12月20日に発生したNTTドコモのspモード障害(関連記事)。一部のサーバーが処理能力不足に陥ったことが、なぜ「自分のメールアドレスが他人のものに置き換わる」という通信の秘密にかかわる事故に発展したのか。大きな理由の1つは、メールアドレスが端末固有のIDでなく、端末に振り出されたIPアドレスとひも付いていた点にある。 Android OS端末がいったん3G網に接続したら、3G網から切断しない限り、端末のIPアドレスは変わらない。端末を再起動したり、あるいは3G網からWiFi網に切り替えたりしない限り、IPアドレスが再度割り振られることはない。家庭の固定網に接続したパソコンに近い仕様といえる。 この仕組みによって、Android OSにおけるIPアドレスは、一時的には端末を識別するIDとして使える。NTTドコモのspモードシステムの場合、3G網に接続して電話番号とIPアドレスをひ
福島第一原子力発電所事故の本質を探るという目的でFUKUSHIMAプロジェクト(http://f-pj.org/)を立ち上げたのは、2011年4月のことだった。賛同者から寄付金を募り、それを資金に事故の検証を進め、その結果を書籍というかたちで公表するという枠組みである。この活動の一環として、5月には、日経エレクトロニクス5月16日号で『福島原発事故の本質 「技術経営のミス」は、なぜ起きた』と題する論文を発表し、そのダイジェスト版ともいえる記事を日経ビジネスオンラインで公開した。 ここで私が主張したのは、電源喪失後も一定時間は原子炉が「制御可能」な状況にあったこと、その時間内に海水注入の決断を下していれば引き続き原子炉は制御可能な状態に置かれ、今回のような大惨事は回避できた可能性が高いことである。つまり、事故の本質は、天災によって原子力発電所がダメージを受けてしまったという「技術の問題」では
再生可能エネルギーは「時間や気象条件とともに発電能力が変動するか」で二つに分けることができる。時間や気象条件によって発電量が左右されないものを「非変動型再生可能エネルギー」と呼ぶ。これには、バイオマスや地熱、水力などがある。それに対して時間や気象条件とともに変動するものを「変動型再生可能エネルギー」と呼ぶ。主なものに太陽と風がある。変動型にはほかにも、潮流、波などが存在するが、まだ試験段階なのでここでは触れない。 「太陽光発電や風力発電は原子力発電所何基分に相当するので、原子力を止めて再生可能エネルギーに特化していくべきだ」という意見があるが、そう簡単な話ではない。例えば、変動型再生可能エネルギーを電力に変換する場合、その発電量を制御することはできない。意図的に日照量を増減させたり、風力を増減させたりするのは不可能だからだ。 それでも太陽と風は今後の発電源として大きな可能性を秘めている。太
トヨタ自動車は、小型スポーツカー「86(ハチロク)」を発表した。富士重工業と共同開発した水平対向エンジンを搭載する。 トヨタ、純正パーツで仕立てた「86」のカスタマイズ車両「style Cb」発表 トヨタは去る2月初旬にスポーツモデル「86」のステアリングフィールの改良や内装加飾の一部変更を実施した。これに伴い、純正パーツを使用したカスタマイズ車両である「style Cb」を発表、4月下旬に発売することを明らかにした。 2015.02.20 トヨタとデンソー、「86」の車両情報をスマホに送る装置を開発、2013年に発売 トヨタ自動車とデンソーは2012年9月4日、FRスポーツカー「86(ハチロク)」の車両情報をスマートフォンなどの携帯端末で扱える装置を試作、報道陣に公開した。スマホなどのアプリケーション開発者を対象に、車速や前後加速度などの車両情報を簡単に使える環境を作りたい考えだ。201
Barack Obama米大統領が米GoogleのSNS「Google+」に公式ページを開設した。2012年の米大統領選をにらんだ選挙活動の一環で、現時点で5000人以上のユーザーが「+1」ボタンをクリックしている。 現地時間2011年11月23日に投稿された「ようこそ『Obama 2012』ページへ。このページでみなさんが知りたい情報や、みなさんとつながるためにどのように活用すべきかアイデアを教えてほしい」という最初のメッセージには、約400件のコメントが付いている。 Google+は限定ベータ段階から個人ユーザーに提供されているが、11月7日にはビジネスやブランド向けページ「Google+ Pages」を導入した。企業やスポーツチーム、音楽バンド、店舗などは、Google+内に公式ページを作成することで、顧客やファンに向けてコンテンツを公開し、ビデオチャット機能「Hangouts」で顔
多様な考え方、立場の人たちに対し、企業システムの複雑な情報を説明する機会の多い敏腕ITエンジニアの「説明の極意」を紹介してきた本連載。最終回は少し趣向を変え、多くの受験生を引き付けてやまないカリスマ塾講師に説明の極意を聞いた。登場するのは、大学受験予備校大手の東進ハイスクールで数学を教える志田晶さん。ビジネスの場面でもすぐ役立つスキルを披露してくれた。 数学の塾講師にとって最も重要なスキルは、数学の能力ではない。数学の能力は一定水準を超えれば、あとはいくら高めても、いい授業ができるかどうかにあまり関係しない。ものをいうのは説明力だ。説明力を磨くほど、分かりやすく引きつけられる授業ができるようになる。そのために日々試行錯誤しながら、自分の説明力を磨いてきた。その工夫を三つ紹介しよう。 ■間の取り方で、話はわかりやすくなる 一つめは、間の取り方である。理解しやすい話し方をするには、適度な間を空
スマートフォンを語るうえで、米アップルのiPhoneは欠かせない。iPhone登場の前と後で市場が大きく変わったからだ。現在、誰もがイメージするスマートフォンの形状や操作感は、その基本にiPhoneがあると言っても過言ではない。それでも、情報通信総合研究所 グローバル研究グループ 主任研究員の岸田重行氏は、「日本はiPhone不毛の地ともいえる」と述べる。同氏にiPhone後のスマートフォンの世界、注目すべき動きなどを聞いた。 スマートフォンの定義はいろいろあるが、やはりiPhoneからすべてが始まっているという捉え方をしている。スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneを発表したときに、「携帯を再定義する」と言ったと思うが、本当に再定義されてしまった。世の中のメーカーもユーザーも、「スマートフォンとはああいうものだ」と理解した。Androidの存在は、iPhoneがあったうえでのものだ。 まず
最終回:設計前に故障の検討を重ねる ストロー橋製作実習では,設計や製作に取り掛かる前に講師がテキストを使って講義を行う。橋の一般的な形状や基本構造,構造部材への応力の作用の仕方,荷重を受けた場合の破壊モードなど,橋を製作する上での基礎的な知識を事前に与えるのだ。これにより,材料力学などを学んでいない機械工学科出身者以外の新入社員でも… 2011.11.22 第2回:「自由製作」とは一線を画す 最近の新入社員は,ものづくりの実体験に乏しいという指摘がある。そこで,新入社員教育のカリキュラムの中に製作実習を組み込む企業も少なくない。例えば,あるメーカーでは「自由製作」を実施する。倉庫の中にある余った部品や材料,工具を自由に使って,何でもいいから好きなものを新入社員に製作させるというものだ。… 2011.11.18 第1回:問題解決力を新人にたたき込む 「できる限り早く戦力になってほしい」。これ
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