去年の7月、『人間臨終考』という本の読書感想を書きました。著者は、ドキュメンタリー映像作家の森達也さんです。 森さんの、こんどは『不寛容な時代のポピュリズム』というのを読みました。 政治の「ポピュリズム」という言葉は、ようするに大衆に支持されればトランプのような人間でもアメリカという大国の大統領になれるということかなと思います。「多数決」も「民主主義」のうち。 (「多数決」は民主主義の基本の一つでしょう。だから国により違いはあってもさまざまな選挙制度になっているようです) トランプの選挙運動はのちに、選挙に勝つために不正な手段を使ったことが暴露されましたが、「正」とか「不正」を超越したところに政治というものはあるらしく(海の向こうのことではなく、日本も同じ)「勝った方が正義」(歴史は古今東西そう)です。 「ポピュラー」は音楽、服飾などだけで結構(政治を「流行」や「不流行」にしたくはない)。