大正時代末期につくられたといわれる、炭鉱の「巻き上げ機」の台座が、福岡県飯塚市の平恒という地区に残ります。巻き上げ機というのは、炭鉱の坑内へ、人や資材、石炭を積んだトロッコを引っ張るためのロープを巻き上げる機械のことです(参照:クロスロード ふくおか 巻き上げ機台座/三菱飯塚炭鉱)。 台座はレンガで造られており、レンガの黒い汚れにより台座の重厚感が増しています。 巻き上げ機台座を側面からみたところ 場所:福岡県飯塚市平恒 座標値:33.605641,130.691576 この史跡のことを知ったのは、『鉄道再発見の旅』P78です。『鉄道再発見の旅』では、今では廃線となった上山田線(筑豊鉄道)の平恒駅近くにある炭鉱史跡として紹介されています。この巻き上げ機台座は「三菱飯塚炭鉱 第2坑」で使用されていました。三菱飯塚炭鉱の略歴を以下に示します。 1915(大正4)年:開坑 1927年(昭和2)年