「立場の違いについて正直に話し合う」ことの大切さを認めていらっしゃる大使へ。日本人として伝えたい幾つかのこと(文藝評論家・小川榮太郎 月刊正論4月号) ケネディさん、日本大使就任おめでたうございます。 今、日本はやうやく、20年近くのデフレと内向き志向から脱却し、「善をなす強い日本でありたい」と宣言する安倍首相を得て、力強く世界に向けて水進し始めたところです。 安倍政権の1年で日本の空気は本当に一変した。これまでの数年、日本は政権の統治能力が疑はれる状況下、「決められない政治」といふ言葉が流行し、国内には諦めムードが漂つてゐた。それが今や、経済、安全保障、外交、教育、オリンピックなど全ての案件がダイナミックに動き始めました。丁度日本がさうなつたその時に、あなたは日本に来られた。 私はあなたの就任を心から歓迎したい。その理由は幾つもあります。 まづ第一にアメリカきつての名家であるケネディ家の