平成27年の正月にあたって、日本人がはっきり頭に入れておかなくてはならないのは、今年が戦後70年の年であることである。その節目の年であることを強く意識することが、まずは何をおいても重要である。この認識が、日本人の今年の言動の根本になくてはならない。 ≪大東亜戦争の意義を再確認≫ 昭和20年から70年たったということであり、そのことで考えなくてはならないのは、昭和20年までの戦前期の戦争のことと、20年以降の「戦後民主主義」の問題の両方である。 前者でいえば、戦後70年とは、つまり敗戦後70年ということに他ならないが、節目の今年は、近来熾烈(しれつ)になってくる一方の「歴史戦」が一段と激しくなることが想定される。この「歴史戦」という一種の、というよりも21世紀型の「戦争」に打ち勝つ戦略と胆力を日本人は持たなければならない。 この「歴史戦」は、自分たちの生死にかかわる「戦争」よりももっと大切な