石破茂首相は16日、官邸で福島県の内堀雅雄知事らの表敬を受け、同県特産のあんぽ柿を贈られた。試食のために用意されたあんぽ柿を次々と口へ運んで完食し、「酸味がない。福島にはうまい日本酒があるため、(あんぽ柿と)合いそうだ」と笑顔で語った。 出席者からあんぽ柿の栄養価や製法について説明を受け、質問を交えながら興味深そうに話を聞く場面もあった。内堀氏は「首相はお忙しいため、健康のためにもあんぽ柿を食べていただきたい」と述べた。 福島県では、東京電力福島第1原子力発電所事故直後の約3年間、あんぽ柿の生産を制限していた。現在は長野県に次ぐ全国2位の生産量を誇る。 面会に同席したJA全農福島の菅野康徳副本部長は「震災前の約8割まで生産量を回復した。震災前(の生産量)に戻したい。健康食なので、ぜひ若い方から年配の方まで広い年代で食べていただきたい」と記者団に語った。(飛松馨)
