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2021年6月27日のブックマーク (4件)

  • 医療と経済学を巡る議論のアナロジカルな共通点 - himaginary’s diary

    コロナ禍という未知の事態に放り込まれた医学界では、対策の方針や見解を巡って専門家と非専門家が入り混じる形で侃侃諤諤の議論がなされている。これはどこかで見た光景だな、と思ったら、既に過去のものと思われたデフレ不況が日のみならず先進国世界で生じそうになるという状況に直面した経済学における議論に似ていなくもないことに気が付いた。以下では、特にアナロジカルに似ていると思った両者の論点を思いつくままに並べてみる。 マスクと量的緩和――効果の認識の変遷 当初、マスクの網目に比べてウイルスはあまりに小さいので、感染者が飛沫を飛ばすのを防ぐ点でマスクは効果があるが、ウイルスを吸い込むのを防ぐ点では効果が乏しい、という話があった。しかしその後、飛沫を吸い込むのを防ぐという点でも効果があることが分かり、マスクの重要性が再認識された*1。 量的緩和の効果についてバーナンキは「QEの問題点は実際には効果があるの

    医療と経済学を巡る議論のアナロジカルな共通点 - himaginary’s diary
    kaikaji
    kaikaji 2021/06/27
  • 「歴史の審判に耐えられるようにすべきだ」五輪のリスク評価発表へ、専門家は模索を続けた… メンバーが明かす舞台裏。

    東京オリンピック・パラリンピックは無観客での開催が最も感染拡大リスクが少なく、望ましい。 感染症の専門家26名で構成される有志は6月18日、オリンピック・パラリンピックに関するリスク評価をまとめた独自提言を発表した。 なぜ、政府の新型コロナ分科会としてではなく有志での発表となったのか。 BuzzFeed Newsは新型コロナ分科会のメンバーで有志の独自提言発表をサポートした東京大学医科学研究所教授の武藤香織さんに話を聞いた。 分科会メンバーに聞く、独自提言の舞台裏 「国内の感染対策とオリンピック・パラリンピックに伴う感染対策、それぞれに関わるステークホルダーが一つのテーブルを囲んでリスク評価のための議論ができ、そのまとめを一緒に発表できればベストだと考えていましたが、実現することはありませんでした」 武藤さんはBuzzFeed Newsの取材にこう明かす。 国内の感染対策に関わっていた感染

    「歴史の審判に耐えられるようにすべきだ」五輪のリスク評価発表へ、専門家は模索を続けた… メンバーが明かす舞台裏。
    kaikaji
    kaikaji 2021/06/27
  • ひろがりアジア(3) 中国における団地──共産主義から監視社会へ|市川紘司

    ゲーテッドコミュニティの集合体 中国は、新型コロナウィルスの感染者が最初に報告された国であるとともに、その後の感染拡大を巧みに抑え込むことに成功した国でもある。しかし、感染拡大は一体どのように防ぐことができたのだろうか? ひとつには、すでに多くの指摘があるように、近年中国で急速に進んでいるITを駆使したデジタル監視社会化が挙げられるだろう。たとえば、北京を拠点に活躍する建築家・青山周平は、筆者も登壇した2020年11月にゲンロンカフェでおこなわれたトークイベントにおいて、肌身離さず持ち歩くスマートフォンによって行動履歴が蓄積され、アプリによって都市や店舗への出入りの可否が厳しく、かつ効率的にチェックされる状況を紹介している[★1]。 稿では、建築と都市の歴史を専攻する人間の視点から、もうひとつの要因を指摘したい。すなわち、現代の中国の都市空間は、そもそもが人びとの動きを捕捉し、管理しやす

    ひろがりアジア(3) 中国における団地──共産主義から監視社会へ|市川紘司
    kaikaji
    kaikaji 2021/06/27
    "中国団地の空間はゲーテッドコミュニティにきわめて近い" "ただし、アメリカでのそれがセキュリティを求める富裕クラスの居住空間であるのに対して、中国では全国各地の都市に普遍的に見られる"
  • 新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)

    DIG 現代新書クラシックス(7)群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第7弾(『群像』7月号掲載)は、甲南大学教授の田野大輔氏による、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(2015年刊)の紹介です。 「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たちの心理とは? 不正確で一面的な情報に惑わされないために、入門書が果たす役割を示します。 ナチスは良いこともした? ナチスが「絶対悪」であり、未曾有の災禍の元凶であることは、今日では常識となっている。だがインターネット上ではむしろ、「ナチスは良いこともした」と声高に主張したがる人が増えている。 アメリカトランプ現象やヨーロッパの排外主義運動といった近年の国際情勢を反映してか、わが国でもナチズムへの社会的関心は高まっているが、一般に出回っている情報には著しく不正確なもの、とうに否定された俗説も少なくない。 実は先日、筆者にそのこ

    新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)
    kaikaji
    kaikaji 2021/06/27