平均的にみると家族企業の業績は悪くない マスメディアで取り上げられる家族企業の話は、不祥事やスキャンダルに絡むものが多い。そのため、どうしても悪いイメージが付きまといやすい。 また、良い業績を出している家族企業に対してそれを家族企業の観点から論じられるケースも少なく、悪い業績を出している企業に対してそれを非家族企業の観点から論じられるケースも少ないので、このようなイメージはいささか偏っていると言わざるを得ない。 たとえば、最近のシャープや東芝のケースを家族企業と非家族企業の枠組みで論じるとどのようなストーリーがみえてくるのかを考察してみると、既存の話とはまた違う視点から捉えることができるであろう。 それでは果たして、家族企業は本当に一般のイメージと同じくあまり良い企業形態ではないのであろうか? 2000年以後、学術の世界では家族企業が注目をされはじめ、世界の多くの国のデータを用いた分析がな
![「婿養子経営がスゴい!」日本企業40年分のデータ分析でわかった(沈 政郁) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3ecdeadd815010e3eac725aeec90b90a173ef44f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F8%2F1200m%2Fimg_d8021f557bdc4a76c0e5949d91508645187286.jpg)