前回の議論を確認すると、現在は「グローバル化の終わりの始まり」の時代であるが、そうした方向には大きく二つの姿がある(参照「世界を正しく見るには、『グローバル化の終わり』という視点が必要だ」)。 一つはトランプ現象に見られるような「強い『拡大・成長』志向と一体となったナショナリズム」という方向であり、もう一つは、ローカルな経済循環や持続可能性への志向を基調とする「ローカル化」そして「持続可能な福祉社会」と呼ぶべき方向だが、国際比較も踏まえつつ、日本は後者のような社会を構想し実現していくべきということを述べた。 こうした点を、資本主義の進化あるいは経済構造の変化という視点からさらに掘り下げてみよう。 日本はどのように成熟してきたか (図2)は、19世紀終盤つまり明治以降の日本における様々な社会資本の整備を見たもので、鉄道や道路などの社会資本が、徐々に普及しやがて成熟段階に達するという「S字カー