フランスの月刊誌「ル・モンド・ディプロマティーク」5月号では、先住民の女性30万人以上が不妊手術を強制されていた実態が明らかにされている。 フジモリ政権が30万人以上の女性に フランスの月刊誌「ル・モンド・ディプロマティーク」5月号では、ペルーの旧フジモリ政権下で先住民の女性30万人以上が不妊手術を強制されていた実態が明らかにされている。貧困な先住民をこれ以上増やさないという優生政策に他ならない。だが、同政権における最大のスキャンダルとも言うべきこの問題はペルーの内外を問わず、今なおほとんど闇に葬られたままとなっているのだ。 以下に「ペルー先住民が強制された不妊手術の実態」(『ル・モンド・ディプロマティーク5月号』)の記事の内容を紹介する。 ペルー南部、アンデス山脈にある都市クスコ(Cuzco)からさらに50キロほど離れた湖のほとりの草原地帯に、先住民の村「アイジャコ」がある。ここに