ホンダは8日、人間型ロボット「ASIMO」の新型を発表した。自動制御装置を新たに搭載して自律性を高め、人の操作を介さず連続で動き続けるようになった。知能、身体両面での状況適応能力も向上させ、公共の場所などでの実用化に近づいた。同社は「『新型ASIMO』は、周囲の人の動きに合わせて自ら行動する『判断』能力を備えたことによって、これまでの『自動機械』から『自律機械』へと進化した」としている。 知的能力については、各種センサーからの情報を総合的に判断し、周囲の状況や自身の行動決定などを行うシステムを新たに開発。行動の途中でも相手の反応に応じて行動を変えたり、人の動きなどに合わせて対応できるようになった。視覚センサーと聴覚センサーを連動させ、顔と音声を同時に認識することで、人には難しい複数人の発話を同時に聞き分けられるという。 身体能力も高まった。従来よりも脚力を強くしたことや脚の可動域を拡大した