桜の季節である。 桜の撮り方って難しいのだよな。いろいろな撮り方ができる上に、天候やセッティングでガラっと雰囲気が変わる。だからこそ撮って面白いんだけど、一言でこう撮るといいよ、といえないのだ。いや、どう撮ると桜が華やかにきれいに撮れるか、というテクニックはあるのだけど、そればかりでは面白くないではないか。 というわけで、恒例の桜写真である。 ソメイヨシノの発祥の地、江戸の染井村(だった場所)へ 明治以降、桜といえばソメイヨシノである。開花宣言もソメイヨシノを基準に行われる。実はこれ、江戸時代に人工的に作られた「園芸品種」。桜って野生種もあれば、人工交配で作られた園芸種もある。さらに、野生種どうしが自然交配して新しい品種になりやすいそうで、とにかく種類が多いのだ。 江戸時代までは桜といえば「吉野の桜」。奈良の吉野山に咲く桜で、古くから歌にも歌われてきた。品種的にはヤマザクラ。野生種だ。それ
![第184回 桜と天気と視点の関係](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3ffa94ee005b0773c6ed264bd0b0eb55cd3d5c89/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fdc%2Farticles%2F1503%2F20%2Fl_os_cherryblossoms-1626.jpg)