今回ご紹介するのは、大学ならではの夢に溢れたプロジェクトです。東北大学の機械系を目指す高校生の中には、飛行機が好きでパイロットになりたい、あるいは自分で新しい飛行機を開発してみたい、と思う人もいらっしゃることでしょう。そういった皆さんに、大学がいまどのような夢を描き、何を目指そうとしているのかをお伝えしたいと思います。 この超音速複葉翼機「MISORA」は、衝撃波による騒音を大幅に減少させ、しかも燃費を向上させる、まったく新しいコンセプトの飛行機なのです。 《瀬名秀明》 人にやさしい 環境にやさしいを ニッポンから。 まず東北大学流体科学研究所 融合流体情報学研究分野 大林・鄭研究室のホームページに掲げられたイラストをご覧いただきたい。ふしぎな姿の複葉翼機が空を飛んでいる。これが「MItigated SOnic-boom Research Airplane」、通称「MISORA(ミソラ)」