肥満度が高い人はそうでない人に比べ生活習慣病や心血管疾患の発症リスクが高い一方、心血管疾患発症後の回復は良好であるobesity paradoxが知られている。国立循環器病研究センター脳血管内科医長の三輪佳織氏らは、日本脳卒中データバンク(JSDB)のデータを用いてBMで層別化した退院時の転帰を検討。その結果、BMI 18.5未満は正常体重に比べ脳梗塞と脳出血の転帰不良リスクが約1.4~2.3倍だったとInt J Stroke(2024年5月6日オンライン版)に発表した(関連記事「低体重の持続、体重減少で死亡リスク増」)。