三菱重工業(7011)の泉澤清次社長は10月31日、子会社の三菱航空機が開発中の「三菱スペースジェット(旧MRJ)」について、機体の安全性を国が証明する「型式証明(TC)」取得時に使う飛行試験機(通算10号機)の完成が遅れ、年明けになると明らかにした。 これまでの計画では、設計変更を反映した10号機を使った飛行試験を今秋から始める予定だったため、順調に試験が進んだ場合でも3カ月程度の納入遅延が生じる可能性があり、6度目の延期が現実味を帯びてきた。5度目までの遅延に対しては、すでに航空会社との補償交渉も始まっている。 ファンボロー航空ショーで初のフライトディスプレーを終えて着陸するANA塗装のMRJ(当時)飛行試験3号機。今年6月のパリ航空ショーには同じ機体がスペースジェット塗装で登場した=18年7月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire —記
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