[香港 25日 ロイター BREAKINGVIEWS] - かつて中国株に大挙して押し寄せていた外国人投資家が、景気回復の見通しは暗いと見て今度は一斉に脱出している。習近平体制には確かに懸念があるが、完全に逃げ出すのは早計だろう。 中国への投資はこれまで常に、海外上場の消費者向け・インターネット関連中国企業に偏っていた。また外国勢は証券投資よりも、工場建設や企業の大量株式取得を好む傾向にある。投資のピークだった2021年でさえ、公式統計によると外国勢が保有していた人民元建ての中国株・債券は8兆元(1兆1000億ドル)強と、米国上場株・債券の27兆ドルに遠く及ばなかった。前者は今、7兆元を割り込んでいる。