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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (7)

  • ダークマターの塊が天の川銀河を貫通した痕が見つかった

    天の川銀河できわめて高速の分子雲が見つかった。この分子雲には巨大なシェル構造や空洞などが付随していて、銀河円盤をダークマターの塊が通過した痕跡とみられる。 【2024年6月10日 国立天文台 野辺山宇宙電波観測所】 私たちが属している天の川銀河は、直径約10万光年の円盤部と中心のバルジ、それらを取り囲む直径約30万光年のハローで構成されている。円盤部分には主に星と星間ガスがあり、水素分子を主成分とする濃い星間ガス雲は分子雲と呼ばれている。一方、ハローにはダークマター(暗黒物質)が広がっていて、その中を球状星団や矮小銀河、希薄な水素原子雲などのハロー天体が飛び交っている。 天の川銀河のイラストと主な構造。中心部には老齢の星が多く集まったバルジ(Bulge)と呼ばれる膨らんだ構造がある。銀河を取り巻く巨大な球状の構造はハロー(Halo)と呼ばれ、希薄な星間物質や球状星団(Globular cl

    ダークマターの塊が天の川銀河を貫通した痕が見つかった
  • リュウグウ試料から2万種の有機分子、固体有機物を検出

    小惑星リュウグウの試料から、新たに約2万種類の有機分子や黒い固体有機物が見つかった。生物由来のアミノ酸に特有の左右構造の偏りは検出されなかった。 【2023年2月27日 JAXA (1)/(2)】 「はやぶさ2」が地球に持ち帰ったリュウグウの試料を分析している初期分析6チームのうち、「可溶性有機物分析チーム」(リーダー:奈良岡浩さん(九州大学))と「固体有機物分析チーム」(リーダー:薮田ひかるさん(広島大学))の分析結果が発表され、全チームの結果が出そろった。 約2万種の有機分子を検出、左右型アミノ酸の比はほぼ1:1 可溶性有機物分析チームは、リュウグウ試料のうち直径1mm以下の微粒子からなる「集合体試料」を使い、水やアルコールなどの溶媒に溶ける成分を抽出してどんな物質が含まれるかを調べた。 元素分析では、揮発性の軽元素(炭素(C)・窒素(N)・水素(H)・硫黄(S)・酸素(O))が重量比

    リュウグウ試料から2万種の有機分子、固体有機物を検出
  • 「あかつき」、金星に巨大な弓状構造を観測

    探査機「あかつき」の観測で、金星の南北方向に約1万kmにもわたる弓状構造がとらえられた。超高速風のスーパーローテーションに流されることなく形状が保たれており、下層大気の圧力変化が上空に伝わって作られたものと考えられている。 【2017年1月19日 JAXA/ISAS/立教大学】 2015年12月から金星の周回探査を開始した探査機「あかつき」が初期観測で、金星の南北方向に約1万kmにわたる弓状構造をとらえた。 2015年12月に「あかつき」が撮影した金星。(左)輝度温度、(右)放射輝度(提供:JAXA、以下同) 金星では「スーパーローテーション」と呼ばれる高速の東風が吹いており、その速さは金星を覆う雲層の上端(高度約65km)で秒速約100mにも達する。しかし、弓状構造は4日間の観測期間中に地理的にほぼ同じ場所に出現しており、スーパーローテーションの影響を受けていないことが確認された。こうし

    「あかつき」、金星に巨大な弓状構造を観測
  • カロンの大きな山と、冥王星観測85年史

    冥王星最大の衛星カロンの地形を部分的にクローズアップした画像が公開された。通常とは異なる形状の大きな山がとくに目を引いて興味深い。また、1930年の発見から現在までに望遠鏡や探査機がとらえてきた冥王星の「見え方」の違いがわかるアニメーションも公開されている。 【2015年7月17日 NASA (1)/(2)】 囲み内のクローズアップ画像は、探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近の約1時間半前(日時間7月14日19時30分ごろ)に約7万9000kmの距離から撮影されたもので、長辺方向に約390kmの範囲がとらえられている。 衛星カロンと一部領域のクローズアップ(提供:NASA/JHU APL/SwRI) 少ないながらもいくつかクレーターが見えているが、何よりも目を引くのはクローズアップ画像内の左上に見える、堀の中に一部沈んだような大きな山だ。大きな影を落としているこの地形に、研究者たち

    カロンの大きな山と、冥王星観測85年史
  • 火星周回機にトラブル、「キュリオシティ」着陸に影響の可能性

    【2012年7月18日 Universe Today】 火星探査機「マーズ・オデッセイ」のトラブルの影響で、来月予定されている火星探査車「キュリオシティ」の着陸に支障が生じるかもしれない。 軌道上にある「マーズ・オデッセイ」(イラスト)。背景には火星の南極が描かれている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL) 着陸中の「キュリオシティ」(イラスト)。「スカイ・クレーン」に吊り下げられながら行われる着陸の瞬間は「キュリオシティ」にとって最も危険なときだ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL) 8月5日(日時間)の火星着陸を目前にしている探査車「キュリオシティ」にとって、最も困難な課題は着陸だ。着陸はキュリオシティを乗せている「MSL」(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)のコンピューターによってのみ制御され、火星の大気圏突入から着陸までの7分間は地球との通信もできない。さらに、火星からの

  • タミヤ、スペースシャトルのプラモデルを発売

    【2008年6月11日 アストロアーツ】 株式会社タミヤから、スペースシャトル・オービターのプラモデルが発売された。このプラモデルは今までに、パッケージなどを変えながら時々生産されてきたが、今回は久しぶりの販売である。今回のチャンスを逃すと数年は手に入らないと思われるので、入手を考えている方は早めの購入をおすすめしたい。 プラモデルのパッケージ。絵柄は軌道上のエンデバー。箱のサイズは約40cm×30cmと、大型キットの貫禄十分。クリックで拡大(以下同) キットの中身 説明書。実機に関する詳しい説明もあり、実物のスペースシャトルを組み立てている気分を味わえる キットを仮組みしたもの。全長約40cmは迫力がある スペースシャトル・オービターのプラモデルが、二つ星でおなじみのタミヤから発売中だ。このプラモデルは1979年に発売されたもので、多くの人が小さいころに欲しくてたまらなかった大型キットの

  • 土星の衛星エンケラドスで、氷が噴き出す地点を特定

    土星の衛星エンケラドスで、氷が噴き出す地点を特定 −見つかるか、液体の水 【2007年10月17日 JPL News Releases】 土星の衛星エンケラドスでは、水の氷の結晶が火山のように噴出していることが知られ、注目を集めている。NASAの土星探査機カッシーニの2年間にわたる観測で、噴出口の位置がピンポイントで特定された。そこは周辺に比べて温度が高く、液体の水がたまっているかもしれない。 エンケラドスから噴出する蒸気や氷の結晶。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Space Science Institute) 特定された噴出口(黄色いローマ数字が噴出口、赤い四角がカッシーニの観測で明らかとなっている高温の領域)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Space Science Institute) 2005年に、カッシーニはエンケラドスの南極に複数の巨大なひび割れを発見した。

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