ボードは2つのカテゴリーに分類できる。Raspberry Piのように「Linuxが走るもの」と、Arduino Unoのように「Linuxが走らないもの」だ。これは完全に好みの問題だが、機能と複雑さと消費電力とプログラムしやすさなどを計る上でも便利な分類方法なのだ。解説上の都合で、ここではLinuxが走るものを「高級(advanced)ボード」、走らないものを「基本(basic)ボード」と呼ぶことにする。それでは、いろいろなボードを見ていこう。 演算能力 どのボードにもメインチップが搭載されていて、そこで演算や情報処理が行われている。このチップはほぼすべてのボードで異なっており、これがボードの特徴にもなっている。チップごとに性能も異なり、一長一短がある。 「基本ボード」では、8ビットまたは16ビットでデータを処理するシングルチップを搭載しているものが多い。これらのボードは、プログラムを1