土星の第2衛星「エンケラドゥス」 には、 地下に海の層 があることが予測されています。そして新たな研究によれば、この 地下の海が場所によってはかなり表面まで近づいている ことが判明しました。 探査機「カッシーニ」の観測結果によれば、エンケラドゥスの 南極地域の海を覆う氷の厚さはわずか2km 。ESA(欧州宇宙機関)のプロジェクトサイエンティストのNicolas Altobelli氏によれば、これは「生命の誕生に関する条件にあらたな考察を付け加えるだろう」としています。 もしエンケラドゥスの海が地表に近ければ、将来の探査機はレーダの反響などで調査を行うことができます。また南極付近にある「Tiger Stripes」からは氷や有機物が噴出していることが判明しており、今回の研究でも他の地域よりも温度が高いことから氷が薄いことが示唆されているのです。 エンケラドゥスでは液体の水や有機物の存在