NTTと九州大学、東京大学による研究チームが量子コンピューターの新たなアーキテクチャーを開発した。宇宙線によって量子ビットに生じる「バーストエラー」の影響を大幅に減らせる。宇宙線に起因するバーストエラーは、米Google(グーグル)も量子誤り訂正における課題としている。NTTなどが今回提案したアイデアを詳しく見ていこう。 NTTなどによる研究チームは2022年10月1日(米国時間)、米国電気電子学会(IEEE)主催の国際会議「The 55th IEEE/ACM International Symposium on Microarchitecture(MICRO-55)」で、新手法について発表した。 量子コンピューターを構成する素子である量子ビットは、ノイズや熱など外部環境の影響によるエラーが起きやすい。そのため量子コンピューターで正確な計算をするには、随時エラーを検出・推定し、精密にエラー
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