米国のコアCPI(上図緑)は堅調であり、アパレルや航空運賃が外出の減少で崩れる中でも全体としてデフレに転落する雰囲気がない。目立ったのは中古車価格(上図青)の上昇であり、8月分CPIではこれがコアCPI前月比上昇分0.4%の4割以上を占めている。中国でも同じ傾向が見られているようだが、公共交通機関の利用を避けるために自家用車を揃える動きがあるようだ。新車の方は生産が止まっていたことから品薄だったり品揃えが悪く、また給付金をもらえたとはいえ消費者にも節約志向が広がっているようである。またレンタカー企業の経営悪化により、新車を購入して中古車を供給するフローも鈍っている。少し前に破綻するレンタカー企業による処分が中古車相場を押し下げるのではないかと危惧されてきたのとは隔世の感がある。 一方今まで安定して伸びていた家賃(上図赤)の下落も鮮明になっている。都会で職住近接していた人達が密を避け、またど