中国の定点観測。年初から中国株・香港株の急落が続き、その後経済指標の持ち直しや中国政府の不動産市況対策のヘッドラインで一度大きく持ち直した。景気が持ち直しており、住宅市場は依然回復が見えないが対策が既に打たれたので心配しなくてよい、むしろ経済成長が脱・不動産依存するのは好ましいことだ、というストーリーはどこまで走る余地があるのだろうか。 どうしようもなくなった住宅市場 住宅市場に対する中国政府のスタンスが引締め(房住不炒)からサポートに変わったのは明らかであり、売れ残り住宅を地方政府が買い取って公営住宅にする極端な政策まで打ち出した(5・17房産新政)が、一ヶ月経った今も目立った効果を挙げていない。中古住宅の価格指数は各大都市ともにチャイナテック・ブーム~パンデミックの上げ幅を全て吐き出し、2016年「棚改バブル」の水準まで戻っている。 トップ100大手デベロッパーの販売金額は下げ止まった
![中国は不動産市場を放置して製造業大躍進へ : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4ec4effab9a53d700bb7884cb29dd16ed8e5e3a3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fshenmacro%2Fimgs%2Ff%2Fe%2Ffeb9e7b8-s.jpg)