アイスランドのレイキャネス半島にあるセルトゥン地熱地帯は、温泉が湧き、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)が発生する場所だ。同半島では最近、地震が多発しており、地質学者たちは火山噴火が起こるのだろうかと考えている。(PHOTOGRAPH BY ARTERRA PICTURE LIBRARY, ALAMY STOCK PHOTO) 3月3日、アイスランドの首都レイキャビクの南西27キロに位置するレイキャネス半島の地震計が、地中のマグマの動きを示す音響シグナルを検出した。付近の地面が変形しており、溶岩の移動が確認された。 火山学者や行政当局は、噴火が近づいているのではないかと疑い始める。アイスランド気象局のクリスティン・ヨウンスドッティル氏は同日、「この動きは噴火が近づいていることを示しているように思われます」と地元メディアに語った。地表の下を流れるマグマの動きは、数時間以内にも噴火が起こる可能性があると