外資の牽引によって、上海は2000年代に中国を代表する国際都市へと発展を遂げた。ところが黄金期は長くは続かない。最近は外国人居住者数や観光客数が目に見えて減少している。 上海に20年近く住む日本人女性はこう話す。「減少しているのは日本人だけではありません。私の周りの外国人居住者も帰国したり、別の国に移ったりしています」 中国が掲げてきた外資導入政策。その投資の窓口となって栄えた上海から、外国人居住者が姿を消しつつある。 外国人居住区として発展した古北新区に建てられた大型マンションでは、日本人のみならず外国人居住者の姿が減少している。2000年代後半と比較すると、泊められた車の数やクラブハウスのイベントの減少は誰の目にも明らかだ。
6月12日に上海総合指数が終値で5166の最高をつけたのをピークに上海の株が下落に転じ、7月初頭にかけて約3割暴落、日本や欧米のメディアが中国の景気がいよいよ危ないと言い始めたころ、私は比較的冷めた目でそれらの報道を見ていた。なぜって、上海に住む私の周囲で株をやっている知人・友人に、景気の悪そうな人が1人も見当たらないからだ。 友人、知人以外に目を転じても、円安で収入が目減りした私が、ランチはワンコインでと自己防衛するのをあざ笑うかのように、50元(約1000円)のランチを出す近所の食堂は、サラリーマンで連日大盛況。株が下がっているからと財布のヒモを幾分でも締め直した様子は微塵も感じられなかった。 上海総合指数は7月2日に4000を割り込み、同8日には3507まで下げた。ただそれでも、上海株が高騰に転じた3月初旬の3300よりまだ高い水準にあったし、ちょうど1年前の7月8日は2064だった
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く